中国の玩具大手「POP MART（ポップマート）」の独自キャラクター「ラブブ」が、世界中で人気を集めています。その「ブサかわ」な表情と魅力で、アジアや欧米の店舗にはファンが殺到。フィギュアやぬいぐるみといった関連グッズは争奪戦となるなど、社会現象と化しています。
ラブブとは？その魅力と誕生
ラブブは、香港のイラストレーター、カシン・ロン氏が描く物語「THE MONSTERS」に登場。ウサギのような長い耳、ギザギザの歯、「ブサかわ」な表情が特徴で、独特のデザインが多くのファンを惹きつけています。
ブサかわな特徴を持つラブブのフィギュア
人気爆発のきっかけ：あの有名人
人気急上昇の大きなきっかけは、世界的なK-POPアイドルグループ「BLACK PINK（ブラックピンク）」のメンバー、リサさんが自身のSNSで紹介したことでした。TikTokやInstagramを通じ急速に拡散し、アジアだけでなく米国や英国など欧米にも熱狂的なファン層を形成。有名人の影響力がグローバルな人気拡大に貢献したと言えます。
世界を席巻する経済効果と混乱
このラブブブームは、販売元ポップマートの業績に劇的な影響を与えています。商品の大半を生産する中国国内でさえ、入手困難が続く状況。米CNN電子版は5月25日、海外売上高が前年比375.2％増の50億7000万元（約1007億円）に急伸、ラブブ単体で前年総売上高130億4000万元のうち30億元を生み出したと報じました。一方で、英国ではラブブ製品を求める人々が行列を作り、混雑や小競り合いといった混乱が相次ぎ、ポップマートは一時、英国全土での店頭販売を停止する事態となりました。これは、キャラクター人気が持つ経済効果と、予期せぬ社会的側面の両方を示しています。
ラブブ製品を求めて混雑するPOP MART店舗
まとめ
「ブサかわ」キャラ「ラブブ」の人気は、SNSや有名人の影響を受け、今や世界的な経済現象、社会現象に発展しています。ポップマートの業績に大きく貢献する一方で、販売現場での混乱も招くなど、その影響は多岐にわたります。グローバルなキャラクターブームとして、今後の動向が注目されます。
