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中国政府は、輸入を禁止していた日本産水産物について、およそ2年ぶりに輸入を再開すると発表しました。
中国政府は、福島第一原発の処理水の海洋放出を理由に、おととし8月から日本産水産物の輸入を全面的に禁止していましたが、29日夜、「海水の分析の結果、異常はなかった」として、「即時に輸入を再開する」と発表しました。
輸入再開をめぐっては、日本政府が、先月30日に、「必要な要件で合意した」と、明らかにしていましたが、中国側は再開時期について明言していませんでした。
ただ、原発事故以降、続けられている福島や宮城、東京など10都県からの輸入停止措置は継続するということです。
日本政府関係者は、輸入再開の決定について、「振り上げた拳をなかなか下ろせずにいた中国が、日本との関係改善を見据えてようやく動いた」と指摘しています。