参政党の支持率上昇に神谷代表「怖い」、参院選目標とメディア戦略を語る

一部報道機関の調査で、参政党の支持率が自民党、立憲民主党に次ぐ3位になったと報じられたことに対し、参政党の神谷宗幣代表(47)が大阪府吹田市での街頭演説後、心境と戦略についてコメントしました。参院選(7月3日公示、20日投開票)が目前に迫る中、神谷氏は気を引き締めている様子です。

支持率上昇への本音とプレッシャー

神谷氏は、支持率が上がったことに対し「自信は前よりは少しはありますけど、選挙とかこういう世論の風ってのはもう水物なので、いつ何があるかわかりませんから。絶対に勝てますっていうのはなくて、むしろ支持率が上がって怖いなって思います。プレッシャーがすごい。早く選挙に突入してみんなで一緒に戦いたい」と述べ、浮動的な情勢への警戒感と、選挙戦開始への意欲を示しました。

参政党代表の神谷宗幣氏が大阪府吹田市での街頭演説で聴衆に語りかける様子参政党代表の神谷宗幣氏が大阪府吹田市での街頭演説で聴衆に語りかける様子

支持率上昇の要因と戦略

政党支持率が上昇している要因について問われると、神谷氏は「メディアの露出が増えたことが大きいと思う。参政党はネットが強いって言われている。実際強いんですが、ネットはずっとやって来たので、この3年間も。今、選挙前ですから重点的にはやってますけど、別にネットでそんなに新しいことをやってなくて、やっぱり都議選だったり代表選だったり、メディア…地上波とか新聞に載る機会を増やしたんですね、意図的に。それがやはり認知度を上げた」と、地上波や新聞といった伝統的なメディアへの露出増加を戦略的に図った成果であることを明かしました。

「アンチ」の意外な効果

さらに、神谷氏は「支持率がちょっと上がるでしょう。ただ、アンチ(否定的な立場を取る人)が叩くじゃないですか。またそれで知名度が上がって、また上がるものだから取り上げて…っていうので、結構叩く人たちがいい感じでカンフル剤みたいな形でやってくれたのが、実はすごく後押しになったかなと思っています」と分析。批判的な意見や行動が、意図せず党の知名度向上に繋がっているとの見解を示しました。

参院選での具体的な議席目標

参院選での議席獲得目標について、神谷氏は「議席は比例で5それから選挙区で1で、合計6。これを最低ラインにする。6議席を下回らないように。(全国比例で)10人いますんで、その中でもできれば9ぐらいを目指していくと、本当法案通せたりするので、比例で9議席くらい獲れたら大金星。比例の方で足りない分は選挙区のさやさん(東京)、宮出(千慧)さん(大阪)とか…東京、大阪、神奈川、愛知あたりですね。このあたりもしっかり狙っていっていただきたいというふうに考えている。トータル6を最低にして、9を上の方の目標にできればなと思ってます」と、具体的な目標議席数を提示しました。比例代表での9議席獲得が、法案提出などの活動に繋がる重要なラインであるとの認識を示しました。

参院選大阪選挙区候補予定者の宮出千慧氏(左)と並び、拳を突き上げる参政党の神谷宗幣代表参院選大阪選挙区候補予定者の宮出千慧氏(左)と並び、拳を突き上げる参政党の神谷宗幣代表

選挙への心構え

選挙に向けた自信を問われると、神谷氏は「もう、こればかりは…投票日の2日前ぐらいに聞いてもらえれば。今はまったく何も言えません。1週間で風向きは変わるので。油断せずにいきたいと思います」と述べ、選挙戦終盤まで予断を許さない状況であることを強調し、支持率の上昇に油断することなく戦いに臨む姿勢を示しました。

参院選に向けて支持率が注目される中、参政党の神谷代表は、メディア戦略の成果と批判層による副次的効果を挙げつつ、冷静かつ慎重な姿勢で選挙戦への準備を進めています。


参考:
よろず〜ニュース