目黒蓮、小津安二郎題材映画の降板か 日中関係影響の可能性浮上

人気アイドルグループSnow Manのメンバーであり、俳優としても活躍する目黒蓮さん(28)に、主演予定だった映画からの降板報道が流れ、波紋を広げています。現在、別の主演映画の撮影で多忙を極める目黒蓮さんですが、一体何が起きたのでしょうか。関係者の証言から、映画降板真相を探ります。

興行収入100億円狙う主演映画は順調

映像制作関係者によると、目黒蓮さんは現在、大人気漫画を原作とした主演映画の撮影に臨んでいます。この作品はコメディ映画を得意とする福田雄一監督(56)がメガホンを取り、2部作として企画された大作で、興行収入100億円を目指すと言われる期待作です。共演者ともすでに打ち解け、現場の雰囲気も良いとのこと。目黒さんは座長として、スイーツや飲み物の差し入れを行うなど、士気を高める役割も担っていると言います。撮影は7月まで続く予定で、こちらは順調に進んでいるようです。

福田監督は、2024年のドラマ『海のはじまり』での演技を見て以来、目黒さんを高く評価しており、今回の起用は監督からの熱烈なラブコールにより実現したと言われています。コメディ要素に加え、アクションシーンもあるため、目黒さんはこの作品のために特別な訓練も積んだそうです。

周防監督が熱望した小津安二郎映画

一方で、別の映画への出演も報じられていました。2024年5月下旬には、『Shall we ダンス?』などで知られる日本を代表する映画監督、周防正行氏(68)の新作映画に出演すると一部メディアが報じています。この作品は、世界的に有名な映画監督である小津安二郎氏(享年60)の青年時代を題材としたもので、小津氏を敬愛する周防監督は、この企画に大変な意欲を見せていたと伝えられています。周防監督は「小津安二郎さんを演じられるのは目黒蓮さんしかいない」と考え、直々にオファーして出演を取り付けたと、芸能関係者は証言しています。

クランクイン目前での突然の降板

周防監督の強い意向で進められ、8月のクランクインに向けて準備が進められていた小津安二郎氏題材の映画ですが、予期せぬ事態が起きました。6月中旬、目黒蓮さんの事務所側から降板の申し出があったというのです。キャスティングはほぼ固まり、台本やスケジュールなども大方出来上がっていた状態だったため、映画関係者たちは「途方に暮れている」とのことです。

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過去には2024年8月に体調を崩し、出演予定だったドラマの放送が延期されるなど、活動休止を経験したこともあった目黒蓮さん。そのため、今回の降板も体調不良が原因ではないかという憶測も流れましたが、前出の映像制作関係者は、福田監督の映画撮影は問題なく進んでおり、過密スケジュールによる疲れは見られるものの、体調に大きな問題はないと証言しています。

日中関係の悪化と小津安二郎の「従軍」経験

では、目黒蓮さんの映画降板真相は何だったのでしょうか。前出の芸能関係者は、その理由として映画の題材そのものに問題があった可能性を示唆しています。小津安二郎氏は、日中戦争中の1937年から1939年にかけて、日本軍の兵士として中国で従軍した過去があります。近年、日中関係が悪化する中で、中国のネット上では、小津安二郎氏の従軍経験に対する批判的な声がしばしば上がっており、長年高く評価されてきた代表作『東京物語』なども、中国国内での評価が見直される動きがあるといいます。こうした国際情勢や歴史認識の背景が、今回の目黒蓮さんの降板につながったようなのです。

目黒蓮さんの映画降板は、単なる出演キャンセルにとどまらず、映画の題材となる歴史的人物と、現在の複雑な日中関係という、エンターテインメントの世界をも超えた問題が絡んでいる可能性が浮上しました。人気俳優のキャスティングが、国際的なセンシティブな問題に影響を受ける現実が浮き彫りとなっています。

[記事参照元] 2025年7月1日 Yahoo!ニュース / 女性自身