【AFP=時事】英国のチャールズ国王は、王室の経費削減と近代化計画の一環として、19世紀のビクトリア女王の時代以から使われてきた王室専用列車を廃止する。
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6月30日遅くに公表された王室の年次会計報告書で、ジェームズ・チャーマーズ国王手許金会計長官は、王室メンバーの移動にヘリコプター2機を使用することを承認し、経費高騰を理由に王室専用列車を廃止すると明らかにした。
報告書によると、9両編成の王室専用列車の運行停止手続きは来年から開始される。
チャーマーズ氏は、今回の措置を王室が「財政規律」を維持している好例だと評した。
王室の公務と宮殿の維持費に充てられる王室助成金は2024年度、8630万ポンド(約170億円)を維持された。来年度は、1億3200万ポンド(約260億円)に増額される。
チャールズ国王は、1980年代に自身のために特別に製作された客車を含む王室専用列車に「心からの別れ」を告げた。
昨年、英メディアによる調査で、王室の財産が大幅な税制優遇措置の恩恵を受けながら、公衆衛生サービス、慈善団体などから利益を得ていたことが明らかになり、国民の怒りを買った。【翻訳編集】 AFPBB News