ニコニコ超会議2025に見るコスプレ最前線:『FF7 リメイク』ティファに息吹を与えたきゃしー氏の情熱

年間を通して、コミックマーケットをはじめとする多くのコスプレイヤーが参加する大型イベントが盛況を見せている。2025年4月26日、27日に千葉県・幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議2025(以下、ニコ超)」も例外ではなく、「超コスプレ」企画には多数のコスプレイヤーが集結し、会場に彩りを添えた。こうした活気あふれる場において、スクウェア・エニックスが手がける人気ゲーム『FAINAL FANTASY VII リメイク』から、ヒロインであるティファ・ロックハートのコスプレを披露していたのが、コスプレイヤーのきゃしー氏だ。氏にインタビューを行い、コスプレへのこだわりや活動の軌跡について詳しく話を聞いた。

ニコニコ超会議2025の会場できゃしー氏が選んだのは、ゲーム中のコルネオ屋敷で登場するティファの紫色のドレス衣装だった。この衣装を選んだ理由について、きゃしー氏は「最近、ティファの戦闘服バージョンをコスプレしたのですが、フォロワーさんから紫ドレスのバージョンも見たいというリクエストがあったため、今回はこの衣装を選びました」と語る。ファンからの声に応える形で、今回のコスプレが実現したという背景がある。

特に気に入っているポイントを尋ねると、きゃしー氏は「目元のメイクです」と即答した。「ティファは少し垂れ目でかわいらしい印象なので、そこを特に意識してメイクを施しました」と、キャラクターの特徴を捉え、細部にまでこだわりを持って表現している様子がうかがえる。

コスプレを始めたきっかけについて聞くと、意外なエピソードが明かされた。「もともとアニメやゲームが好きだったのですが、沖縄旅行中に偶然、コスプレイヤーの九条ねぎさんと仲良くなったんです。そこで『コスプレイヤーってこんなにたくさんいるんだ』と知り、それが大きなきっかけになりました」とのこと。沖縄での出会いが、現在のコスプレ活動へと繋がったという。そこからコスプレを始め、並行してグラビア活動も行い、約1年半のキャリアを積んできた。

コスプレを始めて約1年半が経過し、活動に対する意識に変化があったという。「コスプレに対する理想がすごく高くなりました。最初は多少の妥協もあったのですが、今は徹底的に質にこだわるようになりましたね」と語る。ウィッグは自分でカットしたり、時には美容院でセットしてもらったりするなど、細部へのこだわりは尽きない。

ニコニコ超会議2025で『FF7 リメイク』ティファの紫ドレス姿を披露したコスプレイヤーきゃしーさんニコニコ超会議2025で『FF7 リメイク』ティファの紫ドレス姿を披露したコスプレイヤーきゃしーさん

今回のティファの紫ドレスは肌の露出がある衣装だが、普段から体作りは行っているのだろうか。「2年ほど前は週3でジムに通っていましたが、今は週1回になりました。『少し太ってきたかな』と感じたら、ジムでランニングをするなど調整しています」とのこと。加えて、厳しい食事制限も取り入れているという。「1日2食に抑え、小麦は月に1回しか食べません。その方が肌がきれいになるし、太りにくくなるので、『食べたい』と思うこと自体減りました。食生活はお米をメインにして、量に気をつけながらもしっかり食べるようにしています」と、ストイックな一面を覗かせた。

グラビア活動を始めたきっかけについては、「コスプレデビュー当時はフォロワーが少なかったので、ファンを作るためにグラビアも始めました。ファンがいなくても参加できる撮影会に最初参加したんです」と明かした。グラビアをファン獲得の手段として始めたことが、現在の活動の幅を広げる一助となったようだ。

活動を続ける中でフォロワーは大幅に増加したというが、今後コスプレとグラビアのどちらを中心に活動していきたいと考えているのか。「共通の趣味を持つ方が多いコスプレを中心に活動していきたいです」ときゃしー氏は語る。しかし、「自分のことを最大限に表現できるのはグラビアですね」とも付け加えた。どちらの活動もファン層が似ており、「自分のことをすごく肯定してくれる、とても優しい方が多い」と、ファンへの感謝を述べた。コスプレを通してファンとの繋がりを深めつつ、グラビアで自身の表現を追求していく。きゃしー氏の今後の活躍から目が離せない。

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