<15歳の少女が犬の群れに襲われ命を落とした。事件の背景には、地元住民が繰り返し危険を訴えていたにもかかわらず、何の対策も取らなかった行政の対応があるとされている>
6月11日、米アーカンソー州で15歳の少女が犬の群れに襲われ、命を落とすという痛ましい事件が起きた。FOXなどが報じている。
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現地セイリーン郡保安官事務所によると、事件が発生したのは正午過ぎ。911に「少女が犬に襲われている」との通報が入り、保安官と救急隊が急行したが、到着時にはすでに少女は死亡していたという。
近隣住民の証言では、ホワイト・オーク通りに面した敷地内には30〜40頭にも及ぶ犬がおり、過去にもたびたびその危険性が指摘されていた。住民たちはこの状況について何度も当局に通報していたにもかかわらず、適切な対応が取られていなかったと主張している。
さらに、少女と母親は、日頃からこの犬たちに餌を与えていたとされる。犬たちは栄養失調状態で、保護や適切な処置を受けられないまま放置されていたようだ。地元住民の一人は、「あの犬たちが放置されなければ、少女は死なずに済んだ」と語っている。
セイリーン郡は犬たちへの対応に限界があると説明していたというが、今回の悲劇を受け、当局の対応への批判が高まっている。
ウィル・アームストロング