NMB48の元メンバーで、お笑い芸人・しゅんしゅんクリニックPさんの妻でもある宮本里歩さん。アイドル時代から「貧乏キャラ」としてよくいじられていましたが、実際の幼少期は想像を超える日常で…。(全2回中の1回)
■泊まりに来た友だちがボロ屋に驚くあまり…
── 幼少期はご実家が貧乏で、かなり節約した生活を送っていたそうですね。どのようなご家庭だったのでしょうか?
宮本さん:私には5歳上の姉と2歳下の弟がいるのですが、父と母は若くして結婚したので、姉が生まれたのは母がまだ10代のときでした。私が生まれたときから小学校2年生まで住んでいた家は、かなり古い家でした。
周りの家は普通なのにわが家だけボロボロの借家で、砂壁なので冬はとても寒く、お昼寝するときは新聞紙をかけて寝ていました。玄関の鍵も丸いドアノブについたボタンで鍵をロックする防犯性の低いものでした。屋外のトイレは汲み取り式の和式だったので、私はすのこの上におまるを置いて使っていました。もちろん、お風呂も屋外です。お風呂に行くまでの通路はコンクリートの上にスノコが敷いてあり、浴槽の壁になっている波型のトタン板の向こう側は道。蛇口からお湯を入れるだけなので、追い焚きなんてもちろんできません。外なので湯船にナメクジやアメンボなどの虫がいることもよくありましたね。
── それはなかなかすごいですね。お友だちなどになにか言われるようなことはなかったのでしょうか?
宮本さん:自分が貧乏だということに気づいていなかったこともありますが、周囲の友だちにそれでいじめられるようなことはありませんでした。私自身、貧乏で不幸だと思ったことがなく、幸せに暮らしていました。ただ、友だちの家に行くと広くてキレイで。おやつがもらえるのには驚きました。それ目当てで頻繁に行っていましたね(笑)。1度だけ友だちが私の家に泊まりに来たことがあったのですが、お風呂の虫にびっくりして、泣いてそのまま帰ってしまったことがありました。