伊東市長の学歴問題、柳澤秀夫氏が厳しく指摘「詐欺師と同じこと」

元NHK解説員でジャーナリストの柳澤秀夫氏が、テレビ朝日系「ワイド!スクランブル」に生出演し、伊東市長の学歴問題について言及しました。大学除籍を認めつつも「詐称ではない」と主張する静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)に対し、柳澤氏は自身の見解を示しました。

元NHK解説員でジャーナリストの柳澤秀夫氏、伊東市長の学歴問題について発言元NHK解説員でジャーナリストの柳澤秀夫氏、伊東市長の学歴問題について発言

「除籍だが詐称ではない」主張への疑問

八木麻紗子アナウンサーからの「大学は除籍だが、詐称ではないという主張をどう感じるか」との問いに、柳澤氏はまず「意味が分からない」と一蹴しました。そして、「本人が事実関係を最もよく知っているはず。事実と違うことを言って、それを受け止めた人が行動すれば、それは明らかに嘘であり、詐欺師と同じことをしたことになる」と厳しく指摘しました。柳澤氏は「そのような自覚があるならば、自身の身の振り方はおのずと見えてくるはずだ」と述べ、市長の今後の対応について自覚を促しました。

学歴への過度な固執を問う

柳澤氏はさらに、学歴そのものへの過度な固執に疑問を呈しました。「経歴についていうと、大学を卒業していなくとも、中途退学であっても、世の中では明確に表示した上で立派に仕事をしている人もいるし、仮に大学を出ていなくとも、仕事として社会に貢献している人はたくさんいる」と述べました。その上で、「なぜそんなに学歴にこだわって物事を考えるのか理解できない。何をするためにその立場にいるのか、もう一度胸に手を当てて考えるべきだ」と苦言を呈しました。

田久保市長の会見と今後の見通し

一方、田久保市長は2日に市内で記者会見を開き、市の広報などで「東洋大学卒」と記載していた自身の学歴について、「除籍であることが判明した」と認めました。しかし、進退については「まだ考えがまとまっていない。逃げ出したくない」と明言を避けました。これを受け、今後、市議会に辞職勧告決議案が提出される見通しとなっています。

学歴問題に関する記者会見で説明する静岡県伊東市の田久保真紀市長学歴問題に関する記者会見で説明する静岡県伊東市の田久保真紀市長

結論

柳澤氏は、伊東市長の学歴問題における「除籍だが詐称ではない」との主張に対し、事実に基づかない言動は詐欺に等しいとの見解を示し、自身の進退について自覚を促しました。また、社会貢献において学歴のみに固執することの無意味さを指摘しました。田久保市長は除籍を認めつつも、現時点では辞職については明言を避けており、今後の市議会の動向が注目されます。


Source: Yahoo!ニュース/日刊スポーツ