遠野なぎこ 自宅から遺体発見 本人と連絡取れず深まる謎

7月4日、東京都豊島区にある女優・遠野なぎこ氏の自宅マンションから身元不明の遺体が発見されたことが明らかになった。この報道を受け、遠野氏本人の安否に関心が集まっているが、6月27日を最後にSNSの更新が停止しており、現在、関係者も本人と連絡が取れていない状況だという。

遺体発見と警察の捜査

近隣住民によると、7月3日夕刻には遠野氏の自宅周辺に救急車や警察車両が集まっていた模様だ。「ペットの脱走やガス漏れかと最初は思いましたが、出入りの人数や関係者の表情から、ただ事ではないと感じました」と語る住民もいる。発見された遺体は腐乱が進んでおり、身元の特定が困難な状況にある。警察は現在、DNA鑑定を進めており、鑑定結果が出るまでには数日を要すると見られている。社会部記者からは、「死後数日が経過し、気温の影響もあり腐敗が進んでいるようです。鑑定結果は来週になりそうですが、遠野さん本人と連絡が取れないことを関係者一同不安に思っています」との声が聞かれる。

摂食障害・うつ病の告白と「孤立」の実態

遠野氏は、この数ヶ月間、自身の抱える困難について公に語ってきている。約2カ月前には、映画の舞台挨拶で摂食障害の恐ろしさについて涙ながらに訴えた。さらに6月27日には、自身のブログで「私、うつ病なんだって」というタイトルで、うつ病と診断されたことを公表したばかりだった。ブログの文章自体は前向きな言葉で締めくくられていたものの、かつて遠野氏が所属していた事務所の関係者は「彼女は孤立していました」と語る。

馴染みの居酒屋での姿

前出の元事務所関係者は、遠野氏が頻繁に訪れていた場所として渋谷にある24時間営業のチェーン居酒屋の名前を挙げた。「彼女はそこの常連で、かなりの頻度で泥酔していました。他のお客様とのトラブルや、そのまま寝込んでしまうことも度々あり、店員さんから連絡がくることもありました。ひどい時には警察を呼ばれてしまい、私が身元引受人として迎えに行ったことも。今年の3月頃まではそういうことが続いていましたね」と明かす。本誌が実際にその居酒屋を訪れ、常連客に話を聞くと、夜中に一人で飲んでいる遠野氏を目撃したという証言が得られた。「カウンターの端で一人静かに飲んでいる姿を時々見かけました。心配になるほど痩せていて、頬はこけていましたが、化粧が濃かったのが印象に残っています。ほとんどつまみは頼まず、唐揚げ2個とお酒だけをずっと飲んでいましたね。泣いていることもあり、周りからは浮いているように見えました。」
記者会見で涙を流す遠野なぎこ氏記者会見で涙を流す遠野なぎこ氏その居酒屋があるエリアはクラブが多く、週末には警察が路上での滞留を注意喚起するほど人通りが多い場所だ。外国人観光客や酔った若者で溢れかえり、路上は騒がしい。このような騒がしい店は、女性が一人静かに飲むには不向きな環境にも思える。「むしろ孤独感を強く感じていたのではないか」と推測する声もある一方で、「喧騒の中に身を置くことで、一人ではないと感じられたのかもしれない」という見方もできる。

現在、遠野氏本人の安否が確認できない中での遺体発見という事態は、多くの憶測を呼んでいる。一刻も早い真相究明が待たれる。


出典:

  • Yahoo!ニュース / Smart FLASH