Andrea Shalal Nathan Layne
[ワシントン 6日 ロイター] – ベセント米財務長官は6日、「相互関税」の上乗せ分の一時停止期限である9日を前に、複数の通商合意に近づいており、数日中にいくつかの大きな発表があるとの見方を示した。CNNの番組で述べた。
トランプ大統領は米との貿易規模が大きくない100の比較的小さな国にも書簡を送り、4月に発表した当初の税率が適用されると通知すると語った。12カ国の貿易相手国に対しては、トランプ氏は4日、関税率などをまとめた書簡に署名、7日に送付するとしていた。
ベセント氏はCNNに「大統領は一部の貿易相手国に対し、物事を進めなければ8月1日には4月2日の関税率に戻るという書簡を送る予定だ。多くの取引がすぐにまとまると思う」と語った。
ただし、8月1日を新たな交渉期限とする考えは否定。国家経済会議(NEC)のハセット委員長もCBSの番組で、真剣に交渉に取り組んでいる国に関しては「合意が近いものもあり、期限を過ぎるかもしれない」とし、多少の余地を容認することを示唆した。
ベセント氏はCNNに、米貿易赤字の95%を占める18の主要国に焦点を当てていると語った。一方、一部の国に「対応の遅さ」が見られるとも指摘した。