朝ドラ『あんぱん』視聴率17%台を連日記録 番組最高更新と過去作TOP3入りの可能性

NHK連続テレビ小説『あんぱん』の視聴率が好調を維持している。7月3日放送回は世帯視聴率17.0%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)を記録し、前日の17.8%に続き2日連続で17%台をキープした。これは番組開始以来の最高記録であり、『あんぱん』の前々作である『虎に翼』(伊藤沙莉主演、2024年前期)の最終回(9月27日)以来、約9か月ぶりに朝ドラの世帯視聴率が17.0%を上回る快挙となった。主演の今田美桜がヒロイン・朝田のぶを、北村匠海が柳井嵩を演じる本作は、『アンパンマン』の生みの親である漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢さん夫妻をモデルとしている。

『あんぱん』視聴率好調の背景と今後の展開

物語は第12週まで戦争編を描き、第13週からは戦後編に突入。現在の第14週では、のぶが新聞社「高知新報」の記者として活躍する姿が描かれ、その後、嵩も同社の入社試験を受ける展開を迎えた。

戦争編の完成度が高視聴率に貢献

『あんぱん』が視聴率を伸ばし始めた大きな要因の一つとして、戦争編の質の高さが挙げられる。太平洋戦争を描いた第10週から第12週にかけては、嵩の視点からのストーリーが展開され、戦争の過酷さや辛さを克実に描写した脚本が高い評価を得た。これにより、第11週、第12週はいずれも週平均世帯視聴率16.0%を記録し、当時の番組最高となった。

視聴率好調の朝ドラ『あんぱん』でヒロインを演じる今田美桜視聴率好調の朝ドラ『あんぱん』でヒロインを演じる今田美桜

戦後が舞台となっている現在でも、2日連続で17%台という高い数字を維持しており、この勢いが続けば、現在の週5回放送形式に移行してからの歴代朝ドラ視聴率TOP3入りも現実味を帯びてきている。

歴代朝ドラ視聴率TOP3と比較

現在の放送形式になったのは、窪田正孝主演の『エール』(2020年前期)からである。『エール』以降の期間平均世帯視聴率TOP3は以下の通りだ。

  • 1位: 『エール』(20.1%)
  • 2位: 『おちょやん』(杉咲花主演、2020年後期)(17.4%)
  • 3位: 『カムカムエヴリバディ』(上白石萌音、深津絵里、川栄李奈トリプル主演、2021年後期)(17.1%)

『あんぱん』の7月3日放送回までの全話平均視聴率は15.6%であるが、番組はまだ10週近く放送が残されており、今後の展開次第では平均視聴率をさらに伸ばす可能性は十分にある。

今後の注目点とさらなる視聴率上昇への期待

特に、第15週(7月7日~11日)以降には、番組にさらなる勢いをもたらすと期待される“超目玉”俳優の登場が控えているほか、視聴者に人気のキャラクターの再登場も確実視されている。これらの要素が加わることで、『あんぱん』の視聴率は今後も高水準を維持し、さらに上昇していく可能性が高い。歴代朝ドラTOP3入りへの挑戦が注目される。

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