【AFP=時事】米国のドナルド・トランプ大統領は12日、悪名高い性犯罪者で勾留中に死亡したジェフリー・エプスタイン元被告をめぐる陰謀論で、自身の政権が批判されていることに対し、支持者らに攻撃をやめるよう呼びかけた。
【写真】エプスタイン元被告は自殺、顧客リスト「存在せず」 米政府メモ
司法省と連邦捜査局(FBI)は先週、エプスタイン元被告が「顧客リスト」を持っていたり、著名人を脅迫していたりした証拠はないとするメモを公表。元被告が殺害されたとの疑惑も退け、2019年にニューヨークの拘置所で自殺したと結論付けた。また、捜査に関する追加情報は公表しないとした。
これに対し、長年トランプ氏を支持してきた極右層を中心に反発が広がり、パム・ボンディ司法長官やカッシュ・パテルFBI長官への激しい批判が噴出した。
こうしたMAGA(米国を再び偉大に)運動の支持層からの攻撃に対し、トランプ氏は12日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に長文のメッセージを投稿した。
「私の仲間たち――男性も女性も――が、皆そろってパム・ボンディ司法長官を責め立てている。彼女は本当に素晴らしい仕事をしているのに」
「われわれはMAGAという一つのチームだ。今起きていることは好ましくない。われわれの政権は世界中が注目する『完璧な政権』なのに、『自己中心的な人々』がそれを傷つけようとしている。すべては、死んでもなお消えない存在、ジェフリー・エプスタインのせいだ」
さらに、「何年もずっと、エプスタイン、エプスタイン、エプスタインばかりだ」と不満を示し、「ジェフリー・エプスタインなんかに時間とエネルギーを無駄にすべきではない。誰も気にしていない人物だ」と訴えた。
また、ボンディ司法長官とパテルFBI長官には、「2020年の不正選挙」に焦点を当てるよう求め、「FBIはジェフリー・エプスタインに関する、急進左派に影響された古びた文書を何カ月も調べるのではなく、2020年の不正選挙の調査に集中すべきだ。パム・ボンディに仕事をさせてやれ——彼女は素晴らしい!」と呼びかけた。【翻訳編集】 AFPBB News