パックン、米国帰省で感じたトランプを巡る「意外な」雰囲気

パックンことパトリック・ハーラン氏(54)が、15日放送のTBSラジオ「大島由香里 BRAND-NEW MORNING」に出演。最近の米国帰省で肌身に感じた現地の雰囲気を語った。特にドナルド・トランプ前大統領を巡る米国内の空気について、日本での報道とは異なる状況を明かし注目を集めている。ハーラン氏はほぼ毎年米国に帰省しており、今回は先月帰国したばかりだという。

TBSラジオ出演時のパックン(パトリック・ハーラン氏)。米国でのトランプに関する雰囲気を語る様子。TBSラジオ出演時のパックン(パトリック・ハーラン氏)。米国でのトランプに関する雰囲気を語る様子。

「トランプ離れ」の兆候?国民の意識変化

大島由香里氏の問いに対し、ハーラン氏は「10日ほど滞在したが、トランプの話題がほとんど出なかった」と意外な証言。前回(1期目)は皆がトランプについて話していたが、今は多くの人が「無視している」「気にしない方が幸せ」だと判断していると分析。ニュースをつければ話題はあるが、それを見るのが嫌でニュースを見ない米国人が増えているという。

目立つ熱狂的なトランプ支持者

一方、熱狂的な支持層は健在で、その存在感は増していると語った。かつては「隠れ支持者」だったが、今は「隠れない」。私費で大型電光看板を立てる人、「TRUMP」の帽子を被る人、車にステッカーを貼る人も。特に支持者が多い南部のルイジアナ州やノースカロライナ州では頻繁に目にしたという。

固いトランプ支持層と民主党の課題

2026年の中間選挙見立てについて、「あんまり変わらない。支持層は本当に固い!」と強調。トランプ氏自身の支持率は高くないが、共和党全体の支持率は民主党を上回る状況に変化はないと指摘。民主党にカリスマリーダーが現れていない点を挙げ、強敵が出ない限りトランプ氏優勢は変わらないだろうと予測した。

今回のパックン氏の発言からは、米国におけるトランプ前大統領への関心が、日本で報道されるほど一様ではない現状が浮かんだ。一般層の「無視」と、熱狂的支持層の可視化、そして民主党のリーダー不在という構造が絡み合い、情勢は複雑。だが、トランプ氏の基盤は揺るぎないという見方だ。今後の米国政治を注視する必要がある。

Source: https://news.yahoo.co.jp/articles/1c16bd280157db753c04e5b023845f79bf659882