東京都などを舞台に、取引先の男性(30代)を約3か月にわたり監禁し、金づちで指を叩いたり熱湯をかけたりするなどの暴行を加えて重傷を負わせたとして、警視庁は内装業の大城優斗容疑者(24)ら男7人を逮捕監禁致傷の疑いで逮捕しました。被害男性は全治2か月から6か月の重傷を負っており、事件の背景には金銭トラブルがあったとみられています。
警視庁による監禁・暴行事件の捜査風景
約3か月にわたる執拗な監禁の実態
捜査関係者によると、大城容疑者ら7人は共謀し、2025年1月から4月にかけて、男性を東京都内や近県のホテルに監禁した疑いが持たれています。彼らは東京・豊島区の路上で男性を車に無理やり押し込み、手錠をかけるなどして、東京・板橋区のトランクルームや複数のホテルなど、10か所以上の場所を転々とさせながら、約3か月間も男性を拘束し続けていたとみられています。
繰り返された残忍な暴行と被害者の重傷
監禁中、容疑者らは男性に対し、信じがたいほどの残忍な暴行を継続的に加えていたことが判明しています。具体的には、男性の指を金づちで叩いたり、全身に熱湯をかけたり、殴る蹴るなどの暴行を繰り返していたとのことです。その結果、男性はろっ骨を数か所骨折し、右すねが化膿するほどの重傷を負っただけでなく、深刻な栄養失調にも陥っていたということです。
捜査開始と隠蔽工作の疑惑
この事件は、2025年4月に事件関係者が警視庁に相談したことで捜査が始まり、容疑者らの関与が浮上しました。警視庁は同年4月30日午後7時頃に東京・豊島区で男性を保護しましたが、その日の朝には、男性自身が家族に対してビデオ通話で「自分は大丈夫だから」と伝えていたことが分かっています。警視庁は、大城容疑者らが逮捕を免れるために、男性に家族へ連絡させ、事件の隠蔽を図ったとみて捜査を進めています。
金銭トラブルが事件の背景か
事件の動機について、警察は金銭トラブルが背景にあるとみています。被害男性が勤務する会社が、大城容疑者の会社に内装工事を依頼した際、施工に不備があったため、男性がそれを指摘。すると、大城容疑者らは不備を認めず、かえって追加料金を要求するなどした上で、今回の犯行に及んだとみられています。警視庁は、この施工を巡るトラブルが事件の動機に繋がったと見て、詳しい経緯を慎重に調べています。
参照元
- 日本テレビ(日テレNEWS NNN) – Yahoo!ニュース: https://news.yahoo.co.jp/articles/36593e2670e70fa2e74bfcff4a69f2043a65d418