女優遠野なぎこさん、45歳で急逝—死因は事故、生前の壮絶な告白に再注目

女優の遠野なぎこさん(本名:青木秋美)が17日、45歳で急逝されたことが、自身のブログを通じて発表されました。突然の訃報に、多くのファンや関係者から悲しみの声が寄せられています。

急逝した女優遠野なぎこさん、2010年撮影の貴重な一枚急逝した女優遠野なぎこさん、2010年撮影の貴重な一枚

生前の告白と壮絶な過去

遠野なぎこさんは、2023年10月20日に公開された人気YouTubeチャンネル「街録ch~あなたの人生、教えて下さい~」で、これまでの人生と、特に幼少期の壮絶な体験について詳細に語っていました。彼女は6歳で子役として芸能界デビューしましたが、そのきっかけは「下の子たちが元々やっていて、私も最後に子役でやってみないか?と事務所の人に言われた」と振り返っています。

幼少期、遠野さんは実の母親から虐待を受けていたと告白。妹や弟たちとは異なり、自身だけが母の愛情を得られず、「どうせ私なんて」という卑屈な考えが常にあったといいます。13歳で事務所を移籍し仕事が増えるにつれて、母の態度はさらにエスカレート。「素直に喜ぶどころか、嬉しい反面足を引っ張るような不思議な対応でした。暴力的な行動に出たり、鼻血が出るまで殴られたりすることも頻繁にあった」と明かしました。それでもオーディションには行かねばならず、泣いて目が腫れないよう、ティーパックで冷やすよう命じられたといいます。

父親については、酒飲みで大工だったため、家庭にあまりおらず、母による虐待行為については「知らなかったと思う」と語っています。母の行動の背景には「対女としての嫉妬やストレスがあったのだろう」と推測し、「母も女優になりたかったらしく、10代で私を産んだことで自分の夢が絶たれたと感じていたようだ」と複雑な心境を吐露しました。しかし、続けて「そんなのは自分の意思で立て続けに4人も産んでいるのだから、そんなことを言われても困る」とも述べ、母の身勝手な論理に疑問を投げかけていました。

「街録ch~あなたの人生、教えて下さい~」は、フリーランスディレクター三谷三四郎氏が著名人から一般人まで様々な人生に迫る人気コンテンツで、チャンネル登録者数は172万人を超える影響力を持っています。

逝去と死因に関する公式発表

遠野なぎこさんの訃報は、彼女の公式ブログを通じて「遠野なぎこ(享年45歳)が永眠いたしましたことをご報告申し上げます」と発表されました。同時に、故人の名誉のために死因についても詳細が明かされました。「現在、警察の見解によりますと、事故によるものであり、自死ではございません」と明確にされており、憶測を呼ぶような情報に対する配慮が見られます。

また、生前の遠野さんが深く愛情を注いでいた愛猫たちの安否についても、「ご心配の声を頂戴しておりますが、故人が生前大切にしておりました愛猫は無事に保護され、現在は安心できる環境で元気に過ごしております。どうぞご安心ください」と伝えられ、ファンは安堵の声を上げています。

結び

遠野なぎこさんの突然の逝去は、日本の芸能界に大きな衝撃を与えました。生前の彼女が語った壮絶な過去や、虐待を乗り越えながらも女優として活動を続けた姿は、多くの人々に勇気を与えてきました。彼女の功績と、残されたメッセージは、今後も語り継がれていくことでしょう。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

参考文献