パークマンサー、芸能界から農業へ転身 「令和の米騒動」の舞台裏

かつて人気バラエティ番組『学校へ行こう!』で一世を風靡したタレントのパークマンサー氏(47)が、現在「令和の米騒動」と称されるほど、農業に深く携わっていることが明らかになりました。芸能活動の傍ら、米作りに情熱を注ぎ、その活動を通じて新たな人生の転機を迎えています。

芸能界の第一線から農業の世界へ

芸能の仕事が徐々に減少する中で、「東京に負けた」と語り、関東近郊への移住を決意したパークマンサー氏。2017年頃から家庭菜園を始め、「さかなクンさんのように、夢中で語れる何かを作ろう」と、計算された上で農業への道を歩み始めました。虫が大嫌いだったにもかかわらず、「食べ物にかかわっていれば、文句を言う人もいないだろう」という独自の視点から、畑に足を踏み入れたと言います。2019年には音楽フェスの仕事で富山に帰郷した際、地元ファンの温かい応援に触れ、本格的な農業への挑戦を決意。自身のSNSでのつぶやきがきっかけとなり、出身地である射水市の隣、富山市で広大な田畑を借りることができました。

豊かに実った稲穂と笑顔を見せるパークマンサー。彼の農業への情熱を象徴する一枚。豊かに実った稲穂と笑顔を見せるパークマンサー。彼の農業への情熱を象徴する一枚。

富山での挑戦:米作りと野菜生産の日々

現在、パークマンサー氏は富山市で2ヘクタールもの広大な土地を耕し、ブランド米として名高いコシヒカリのほか、約10種類の野菜を生産しています。自身が手がけた米について、「粒にしっかりと水分を含んでいて、やっぱうまい」と自信をのぞかせます。有機栽培にこだわるため、草取りは想像を絶する重労働で、この時期は毎日這いつくばって草を抜く日々が続くとのこと。水田除草機も導入していますが、一度水没させてクレーン車を呼ぶ羽目になり、十数万円の出費があったというエピソードも明かしました。しかし、逆境をも笑いに変えるのがパーク流。この「アホ」な出来事を逆手に取り、収穫された米を「クレーン米 沼ひかり」と名付けて販売し、話題を呼びました。

農作業着を身につけ、畑で働くパークマンサー。週6日の農業に従事する彼の真剣な姿。農作業着を身につけ、畑で働くパークマンサー。週6日の農業に従事する彼の真剣な姿。

「稼ぎ」と「情熱」:芸能活動と農業の両立

週に6日を農業に費やすパークマンサー氏ですが、驚くべきことに、残りの1日の芸能の仕事の稼ぎが農業収入を圧倒的に上回ると言います。しかし、農業への情熱は尽きることがありません。SNSで農業に従事する姿を発信し続けた結果、YouTubeやTikTokの広告出演、営業案件が絶えず舞い込み、地元局のラジオ番組『パークマンサーのAHOラジ』(北日本放送)にもレギュラー出演するなど、新たな芸能の活路を見出しています。昨年は自身のオンラインショップ「やおや はちまるく」で販売した「八〇九」ブランドの米が完売するなど、農業と芸能活動の相乗効果で成功を収めています。彼のユニークなビジネスモデルは、芸能人のセカンドキャリアの可能性を示唆しています。

まとめ

パークマンサー氏は、かつての人気タレントという地位から一転、農業という新たな分野で真摯に汗を流し、その過程で訪れる困難すらも持ち前のユーモアで乗り越えてきました。彼の経験は、芸能活動の減少を逆手に取り、独自の「計算」と「情熱」で新たな道を切り開くことの重要性を教えてくれます。農業と芸能という異色の組み合わせを両立させながら、これからも「令和の米騒動」の渦中で、日本の食とエンターテインメントに貢献していくことでしょう。


参考文献: