【シンガポール共同】マレーシアのアンワル首相は23日、食料品の高騰など物価高に対応した経済対策を発表し、18歳以上の国民に100リンギット(約3500円)を支給すると発表した。最低賃金も引き上げる。米政権の関税政策の影響も懸念されており、政府への反発が強まっていた。
アンワル氏によると、6月のインフレ率は1.1%と過去約4年間で最低水準だったが、食料品の価格はインフレ率を上回る状況が続いている。最低賃金は8月から200リンギット引き上げ、1700リンギットとする。アンワル氏は経済対策を「国民への感謝」と説明した。