無所属で今回の参議院選挙に出馬した山尾志桜里氏は、当初は国民民主党からの公認を目指していましたが、自身が過去に起こした不倫騒動が原因で公認が取り消されていました。結果として議席獲得には至らず、惨敗という結果に終わりました。この落選後、山尾氏がメディアで見せた発言が、さらなる波紋を呼んでいます。
落選の現実とX(旧Twitter)での反省の弁
選挙後、山尾志桜里氏は自身のX(旧Twitter)アカウントで「私自身の力量不足と準備不足を表す結果でした」と投稿し、支援者への感謝を伝えました。この発言は、自身の責任を認める姿勢を示しているように見えました。しかし、投開票日の翌日に放送されたインターネットテレビ番組『ABEMA Prime』での発言が、世論の厳しい目に晒されることになります。
ABEMA Primeでの“公認取り消し”を巡る発言の波紋
番組内で、山尾氏は無所属での出馬を決めたのが公示直前の7月1日であり、わずか20日間という短い期間では自身の政策や考えを十分にアピールできなかったと反省の弁を述べていました。しかし、国民民主党からの公認取り消しについて質問が及ぶと、「今回の国民民主党の取り消しって、やっぱり特に女性候補者に対する政党の扱い問題っていうのをすごく浮き彫りにしたんじゃないかなという風に思っていて」と発言したのです。この発言に対し、全国紙政治部記者は「山尾さんの場合は、“女性だから”ということではなく、自身の問題行動が原因です。なぜ公認取り消しになったのか、客観視できていない発言だと思います」と指摘しています。
参議院選挙落選後、自身の発言が物議を醸した山尾志桜里氏
ネットユーザーからの厳しい批判の声
山尾氏のこの“ズレ発言”は瞬く間にインターネット上で拡散され、多くの批判を集めました。ネットユーザーからは、「公認取り消しと性別は全く関係なくて草www」「山尾さんが降ろされたのは女性だからじゃないだろ」「この人は客観的に自分を見ることができない人なのだろう。確信的にやっているのかとも思ったが、言動を見る限りズレているのだと感じる」「どこまで感覚がずれているのでしょうか。時間がなかった、党の女性差別だから、などという他律的原因ではないでしょう」といった厳しい意見が殺到しました。これらのコメントは、国民の多くが彼女の敗因を自身のスキャンダルと向き合ってこなかった姿勢にあると見ていることを示唆しています。
不倫騒動からの“逃げのスタイル”と信頼回復の課題
前出の政治部記者は、山尾氏が不倫騒動に関して一貫して沈黙を保ち、“逃げのスタイル”を取り続けてきたことを強調しています。そのような経緯がある中で今回の発言が出たため、「反省していないと思われても仕方ない」と指摘。さらに、「山尾さんの最大の反省点は、自身の騒動から目を背け、逃げ続けたことではないでしょうか」と述べ、真の反省がない限り、世論からの信頼回復は極めて困難であるとの見方を示しました。
山尾氏にとって、政治家としての信頼を回復する道のりは、まだ非常に遠いと言えるでしょう。自己の問題に真摯に向き合う姿勢が、今後の彼女の評価を左右する鍵となりそうです。