鈴木亜美、長男の中学年「上級生トラブル」に直面:親が教えるべき人間関係の極意

2016年に結婚し、現在3人のお子さんを育てる歌手の鈴木亜美さんが、自身の人気連載「わが家は今日も賑やかです」で、長男(小学校3年生)が直面している「中学年ならではの課題」について語りました。特に、上の学年の子どもたちとの間に生じる人間関係のトラブルが増えてきたことに触れ、親としてどのように対応し、子どもに社会性を教えていくべきか、その具体的なアドバイスを共有しています。現代の子育てにおいて多くの親が共感するであろう、小学生の社会性の育み方に関する貴重な洞察です。

小学校中学年で直面する「上級生との関係変化」

長男が小学校3年生になり、学校生活には様々な変化が訪れています。理科や社会といった新たな科目が加わり、学習内容の難易度が一段と増す中、習い事の野球では「お兄さんチーム」に昇格するなど、活動の幅が広がっています。こうした成長に伴い、鈴木亜美さんが親として特に気づかされたのは、4年生や5年生といった上級生との人間関係の複雑さでした。

低学年の頃は、まだ幼いという認識から、上級生たちも「お兄ちゃん」として優しく接してくれることが多かったと言います。多少生意気な言動があっても、「まだ小さいから仕方ない」と大目に見てもらえるような雰囲気がありました。しかし、中学年になると、その状況は一変します。「小さい子」や「守ってあげる存在」から、「生意気な存在」へと見方が変わり始めるのです。これにより、低学年には見られなかった「上級生とのトラブル」が増加傾向にあると鈴木さんは語ります。

実際、先日長男は友人と公園へキャッチボールに行った際、5年生の子どもたちと鉢合わせ、ささいな衝突に巻き込まれてしまいました。その公園には「3年生の場所」「5年生の場所」といった暗黙のテリトリーが存在し、長男が誤って5年生の領域に入り込んでしまったようです。その結果、上級生から「生意気なんだよ!」と言われ、長男は大きなショックを受けて帰宅したと明かされました。

鈴木亜美さんが子育ての悩みについて語る。小学校中学年の長男が上級生との人間関係で直面した課題について説明。鈴木亜美さんが子育ての悩みについて語る。小学校中学年の長男が上級生との人間関係で直面した課題について説明。

親が教えるべき「上下関係」の重要性

鈴木亜美さんの長男だけでなく、同級生の間でも上級生とのトラブルが増えているようで、他の保護者からも「4年生に自転車を蹴られた」「5年生にいじわるされた」といった話を聞くようになったそうです。子どもたちの社会もまた、小さな社会であり、そこには目上の人への接し方など、独自の上下関係が存在します。鈴木さんは、このような状況を目の当たりにし、改めて子どもに社会的なマナーや上下関係について教えていくべきタイミングだと痛感したと言います。

鈴木さんは長男に対し、まず「3年生になると、上級生からは『小さい子』ではなく『大人』として見られるようになるんだよ」と伝えました。「1年生や2年生の頃はタメ口や呼び捨てでも許されていたけれど、今同じことをしたら『生意気だ』と思われてしまう可能性がある。それに、あなたは同級生よりも背が高いから、より目立ちやすいのかもしれないね」と、具体的な状況を踏まえて説明しました。そして、「これからは敬語を使ってみようね。例えば、上級生の子にボールを取ってもらったら、『ありがとうございます』って言ってみる。そうしたら相手も気持ちいいでしょ?」と、実践的なアドバイスを与えました。

具体的な「敬語」指導とその効果

さらに鈴木さんは、長男がより深く理解できるように、丁寧な説明を加えました。「野球の時、監督になんて言う? 友達に言うみたいに『おはよう』『ありがとう』じゃなくて、『おはようございます』『ありがとうございます』って言うよね?」と問いかけると、長男は「そうだね」と答えます。

「それと同じだよ。同じ小学生でも、4年生や5年生は年上だから、敬語を使ってみたらどうかな?」と、身近な例を挙げて理解を促しました。最初は「敬語って?」と戸惑っていた長男も、具体的なシチュエーションを提示されたことで、「わかった、そうする!」と納得した様子を見せたとのことです。

今回の鈴木亜美さんの経験は、小学校中学年という時期が、子どもたちが新たな社会性を身につけ、人間関係の複雑さを学ぶ重要な過渡期であることを示しています。親が適切なタイミングで、具体的な言葉遣いや振る舞いを教えることの重要性を改めて認識させられるエピソードと言えるでしょう。


参考文献