7月26日、新潟県で開催された日本最大級の野外音楽イベント「フジロックフェスティバル」に、シンガーソングライターの山下達郎が初めて出演し、メイン会場であるグリーンステージに登場しました。長年のキャリアで多くのファンを魅了してきた山下のフジロック初出演は、大きな期待と注目を集めましたが、その裏ではファンのマナーや過去の彼の発言が波紋を呼んでいます。
妻・竹内まりやもサプライズ登場!会場を沸かせた熱狂と、その裏の「マナー違反」指摘
今年のフジロックにおいて、山下達郎は「目玉出演者」の一人として位置づけられていました。彼のコンサートチケットは入手困難で知られており、今回の大規模フェスでのパフォーマンスは、多くのファンにとって生で彼を「目撃」できる貴重な機会となりました。ライブでは「RIDE ON TIME」「SPARKLE」といった数々の名曲が披露され、ファンからはSNS上で「山下達郎は実在した!!!」といった喜びの声が溢れました。さらに、途中で妻でありシンガーソングライターの竹内まりやがサプライズ登場し、「プラスティック・ラブ」を歌い上げると、会場のボルテージは最高潮に達しました。
フジロックのグリーンステージでパフォーマンスを披露する山下達郎
しかし、その熱狂の一方で、ネット上では一部の山下ファンに対する「マナー違反」を指摘する声も目立ちました。「山下達郎目当ての地蔵の中高年共、邪魔なんだよ!」「やっぱり、山下達郎目当ての地蔵いたか…オフィシャルも堂々と場所取りしてるの注意しないの問題」といった投稿が相次ぎ、フェスの雰囲気を損ねる行為への批判が見受けられました。
ロックフェスにおける「地蔵」行為とは?慣れない中高年ファンの「陣取り」が招く問題
ネット上で批判された「地蔵」行為とは、ロックフェスにおいて、お目当てのアーティストの出演前からステージの最前列や良いポジションを確保するため、お地蔵さんのように長時間その場に居座り続ける行為を指します。多くのアーティストが入れ替わりで出演するフェスでは、この行為は他のアーティストへの興味を示さず「場をしらけさせる」だけでなく、夏場の過酷な環境下での「熱中症」など健康上のリスクも生じさせ、イベントの進行に支障をきたす可能性もあるため、大きなマナー違反の一つとされています。今回、山下達郎の出演時に「地蔵」をしていたのは、普段ロックフェスに行き慣れていない中高年のファンが多かったのではないかと指摘されています。彼らがフェスの独特な文化やマナーを十分に理解していなかった可能性が挙げられます。
音楽活動50周年の節目に影を落とす、旧ジャニーズ問題発言と今後の動向
山下達郎にとって満を持してのフジロック出演でしたが、彼の出演決定時にも波紋が広がっていました。彼は旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)系のアイドルに数々の楽曲を提供してきた経緯があり、ジャニー喜多川氏の性加害問題が報じられた際、自身のラジオ番組で「数々の才能あるタレントさんを輩出したジャニーさんの功績に対する尊敬の念は今も変わっていません」と発言し、大きな物議を醸しました。この発言は、フジロック出演発表時にも一部で問題視する声が上がっていました。
このように、旧ジャニーズ問題に関する過去の発言に加えてファンのマナー違反が問題視された山下達郎は、今年、音楽活動50周年の記念すべき年を迎えています。この後も様々な企画が予定されているようですが、今回の件が今後の活動に何かしらのトラブルを招かないか、その動向が懸念されています。
結論
山下達郎のフジロック初出演は、竹内まりやのサプライズ登場も相まって大きな熱狂を呼びましたが、一部ファンのマナー問題や、旧ジャニーズ事務所に関する過去の発言が再び注目される結果となりました。音楽活動50周年の節目を迎える中で、山下達郎の今後の活動は引き続き世間の注目を集め、その動向が注目されることでしょう。