坂本ちゃん、前立腺肥大で「1週間排尿できず」…激痛体験から健康意識の変化

『進ぬ!電波少年』での活躍で一世を風靡したタレントの坂本ちゃんが、3年前に患った前立腺肥大と糖尿病による壮絶な体験を明かしました。特に「年末に1週間尿がでなかった」という衝撃的な告白は、自身の健康を見つめ直す大きなきっかけになったと言います。この苦難を乗り越え、健康管理の重要性を痛感した彼の経験は、多くの人々にとって貴重な教訓となるでしょう。

健康問題、特に前立腺肥大の経験について語るタレントの坂本ちゃん健康問題、特に前立腺肥大の経験について語るタレントの坂本ちゃん

「尿が出ない」異変と年末年始の苦闘

2022年の年末、坂本ちゃんは風邪をひいたと思い、自宅にあった風邪薬を服用しました。しかし、これが予期せぬ事態を引き起こします。薬を飲んだ後、突然尿が出なくなってしまったのです。後になって判明したことですが、前立腺肥大症の患者が服用する風邪薬の中には、排尿困難を引き起こす成分が含まれている場合があるとのこと。当時の坂本ちゃんには、そのような知識は一切ありませんでした。

排尿できない状態が続き、次第にお腹に激しい痛みを感じるようになりました。しかし、時期は年末年始で、ほとんどの医療機関が閉まっている状況。彼はひたすら痛みに耐えながら年を越しました。年が明けた2023年1月4日、ようやくクリニックを受診。尿道カテーテルを入れてもらうと、なんと1.3リットルもの尿が排出されました。溜まっていた尿が排出された瞬間、視界が晴れ渡るような感覚に襲われ、身体が著しく楽になったと語っています。

医師から1週間後に再受診するよう指示されましたが、その間にも再び排尿が困難になり、食事が摂れないほど体調が悪化しました。

肝機能低下と重度の前立腺肥大が判明

約束の1週間後、坂本ちゃんは再度クリニックを訪れました。この時も、実に2リットルもの尿が排出されたとのこと。担当医は「これほど我慢強い人は見たことがありません!辛かったら、我慢せずに救急車を呼んでくださいね」と、彼の我慢強さに驚きを隠せなかったそうです。

さらに詳細な血液検査の結果、肝臓の機能が著しく低下しており、人工透析が必要なほど状態が悪いことが判明しました。この事態を受け、坂本ちゃんは尿道カテーテルを留置したまま帰宅することに。カテーテルの先端には蓋がついており、それを開けることで排尿できる仕組みになっていました。

その後の検査で、ついに「前立腺肥大症」と正式に診断が下されました。自身の体の不調の原因が明確になったことで、坂本ちゃんは大きな安堵を感じたと言います。しかし、その肥大の程度が非常に重度であったため、すぐに大きな病院を紹介されることになりました。この一連の経験が、坂本ちゃんが自身の健康と真剣に向き合う契機となったのです。

坂本ちゃんの体験は、自己判断による薬の服用が持つリスク、そして身体の異変に気づいた際の早期受診の重要性を改めて私たちに教えてくれます。特に年末年始のような長期休暇期間には、体調管理に一層の注意を払い、異変を感じたら我慢せずに専門医の診察を受けることの重要性が浮き彫りになりました。


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