ホワイトハウスに大規模宴会場建設へ:トランプ氏の長年の悲願ついに実現

レビット米大統領報道官は31日、ホワイトハウス東棟に新たに約650人を収容できる大宴会場の建設計画を発表しました。この計画は、「不動産王」として知られるトランプ大統領が政界入りする以前から抱いていた構想であり、もし彼が政権2期目を務めることになれば、長年の悲願がついに叶うことになります。

ホワイトハウスの現状と大規模会合の課題

現在、ホワイトハウス内での夕食会は、最大で約200人しか収容できません。そのため、外国の国家元首を招く国賓対応のような大規模な会合を催す際には、屋外に仮設テントを設営するという対応を余儀なくされていました。この状況は、世界有数の外交の舞台であるホワイトハウスにとって、長らく課題とされていました。

ホワイトハウス東棟に建設予定の大宴会場の外観完成予想図ホワイトハウス東棟に建設予定の大宴会場の外観完成予想図

トランプ氏の構想と過去の経緯

米公共ラジオ(NPR)によれば、不動産業を営んでいたトランプ氏は、約15年前の2010年ごろには既に、このホワイトハウスにおける大規模宴会場の建設計画を当時のオバマ政権に売り込んでいたとされています。しかし、その時は実現に至らず、構想は持ち越されていました。自身が大統領となり、そして次期政権を見据える中で、この計画を推進する形となります。

新設宴会場の概要と完成見込み

新設される宴会場は、総面積が約8300平方メートルに及び、その総工費は約2億ドル(日本円で約300億円)と見積もられています。建設費用の一部は、トランプ氏自身や彼の支援者からの寄付によって賄われる予定です。着工は今年9月が予定されており、2029年1月までのトランプ氏の任期中に完成する見込みです。この大規模な新施設は、ホワイトハウスにおける外交活動や政府行事のあり方を大きく変える可能性を秘めています。

まとめ

ホワイトハウスに新たな大規模宴会場が建設されるというニュースは、単なる建築計画に留まらず、トランプ氏の長年の夢の実現、そして米国の外交におけるインフラ整備の象徴としても注目されます。この施設が完成すれば、将来の国賓対応や大規模な政府行事がよりスムーズかつ格式高く行われることが期待され、ホワイトハウスの機能強化に大きく貢献することでしょう。


参考文献