木原誠二氏&平将明氏、参院選敗北1週間後の「ゴルフ会合」:石破政権の行方

参議院選挙での自民党の大敗からちょうど1週間が経過した7月27日、石破茂首相(68)を支える“重臣”の一人、自民党選対委員長の木原誠二氏(55)が、都内某所のゴルフ場に姿を見せました。政権与党が苦境に立たされる中、主要閣僚の動向は常に注目を集めます。本稿では、激動の政治情勢下での木原氏の行動、そして平将明デジタル大臣(58)との会合の背景に迫ります。

木原誠二氏が都内でテレビ出演後、ゴルフ場へ向かう姿木原誠二氏が都内でテレビ出演後、ゴルフ場へ向かう姿

激戦の「日曜討論」からの転身

木原氏は同日午前、NHKの「日曜討論」に出演し、野党幹部たちからガソリン暫定税率廃止や消費税減税といった厳しい個別政策の追及に、防戦一方の1時間を過ごしていました。「個別政策ごとに野党とあらかじめ合意形成を図る必要がありまして……」と説明に追われる姿は、与党の苦しい立場を如実に示していました。

放送終了後、スタジオのあるビルを出た木原氏は、迎えの車に乗り込み高速道路を走行。向かった先は東京郊外のゴルフ場でした。車を降りた木原氏は、テレビ出演時の濃紺のスーツ姿から一変、鮮やかな真っ赤なポロシャツに白いパンツというカジュアルな装いに。「別の人」のようなその姿は、周囲のゴルフ場の雰囲気に溶け込んでいました。猛暑日にもかかわらず、昼日中にゴルフを楽しむその気力体力には驚かされます。

石破政権支える「重鎮」の秘められた会合

約4時間後、クラブハウスから木原氏と共に現れたのは、平将明デジタル大臣でした。二人は当選同期であり、共に石破首相を党と内閣で支える重要な「重鎮」です。グリーン上でどんな会話が交わされたのかは定かではありませんが、二人の明るい表情からは、政権維持に向けた妙案が生まれたのか、あるいは一時的な現実逃避であったのか、様々な憶測を呼びました。

自民党関係者によると、仲の良い木原氏と平氏は、実は参院選の投開票日にもゴルフを予定していましたが、自民党の予想以上の苦戦を受け、急遽取りやめたとのこと。この日のゴルフは、1週間遅れで念願のプレーを存分に楽しんだ様子がうかがえます。

束の間の休息、そして党内闘争の渦中へ

しかし、石破政権にとって苦難の時期は続きます。ゴルフを楽しんだ木原氏は、その後すぐに自らの選挙区に戻り、再び着替えて地元回りに出かけました。そして翌28日には、「石破おろし」の動きが吹き荒れる両院議員懇談会に臨むことになります。参議院選挙で少数与党となった自民党は、激しい党内闘争の渦中にあり、その行く末は依然として不透明です。

参考資料