人間関係は大切にしたい。だけれど、一緒にいるとしんどい人もいる。離れたほうがいい人はどんな人か。どのように付き合えばいいのか。タレントのLiLiCoさんはバラエティー番組に出始めた頃、みんなでよく飲みに行ったというが、ある時「なんでこんなに必死にごちそうしているのかな」と疑問に思ったという。「この世は人と仲良くならないと始まらない」からこそ「人の断捨離は大事」というLiLiCoさんの思いを、ノンフィクション作家の笹井恵里子さんが聞いた。(タレント LiLiCo、ノンフィクション作家 笹井恵里子)
タレントのLiLiCoさん 「迷惑メールを必ず削除する」深い理由とは?
● 「物」の断捨離はあまりしないけど 「人」の断捨離は大事
私のところには時々、芸能人の方から「デビュー×周年にちなんでコメントをください」などという依頼があります。依頼の前提として「仲良しだから」という理由なのですが、でも時には全然親しくない人もいます(笑)。もう数十年会っていなかったり、本当にたった1回ごはんを食べに行っただけだったり……。
私は「親しくない」と思っていても、相手は私を「友達」だと思っていて、コメントを求めてくる。もちろん友達だと考えてくれ、「お祝いのコメント」を依頼してくれることは嬉しい。だからもちろんコメントを出します。でもその人とのつながりを考えると、「薄いな……」って感じる。
20代、30代の頃は、いろんな人を誘っていたけれど、今は深いつながりを感じられない人とは距離を置いています。もちろん「もう二度と連絡をしません!」と断絶するわけではないんですよ。でも、自分から積極的に連絡しないということ。
「人の断捨離」が大事だと思っているんです。
あ、ちなみに物の断捨離はあまりしないんですよ。“もらい物”が多くて、そのほとんどは私のことをすごく考えて買ってくれたものだから、捨てることはできない。
人の断捨離を意識し始めたのは、10年以上前にバラエティー番組に出始めた頃でした。収録が終わった後にいろんな人に声をかけて、みんなで飲みに行きました。お金を稼げるようになってきたから、私がごちそうしてね。