NHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜午前8時、土曜は1週間振り返り)は、女優の今田美桜がヒロインを務め、4日から第19週「勇気の花」に突入します。国民的アニメ「アンパンマン」の生みの親である漫画家・やなせたかし氏とその妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦の姿を描く本作。物語が新たな局面を迎える中で、最新の人物相関図には大きな変化が見られ、視聴者の注目を集めています。
新たな登場人物が織りなす物語
「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズで知られる中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目となる「あんぱん」に、第19週から新たな顔ぶれが加わります。作曲家のいずみたく氏をモデルとした「いせたくや」役で大森元貴が、そして漫画家・手塚治虫氏をモデルとした「手嶌治虫」役で眞栄田郷敦が“新加入”します。やなせたかし氏は昭和の著名なクリエイターたちと多くの仕事を手掛けており、いずみたく氏との童謡「手のひらを太陽に」や、手塚治虫氏とのアニメ映画「千夜一夜物語」の誕生秘話がどのように描かれるのか、大きな見どころとなります。
連続テレビ小説「あんぱん」で漫画家・手塚治虫をモデルにした手嶌治虫を演じる眞栄田郷敦の姿。
主要人物の動向と新たな関係性
物語の進行に伴い、既存の主要人物たちの状況も変化を見せています。柳井嵩(北村匠海)の親友である辛島健太郎(高橋文哉)は無事に“復帰”し、視聴者を安堵させます。また、上京し若松のぶ(今田美桜)と結婚した柳井嵩は、三星百貨店の宣伝部に就職。その上司である「出川部長」役で小田井涼平が新たに人物相関図に名を連ね、嵩と暢を取り巻く環境が大きく変わっていくことが示唆されています。
消えた面々とその行方
一方で、物語から姿を消した人物たちもいます。高知新報「月刊くじら」編集室のメンバーであった東海林明(津田健次郎)、小田琴子(鳴海唯)、岩清水信司(倉悠貴)の3人の姿は、最新の相関図からはなくなっています。また、引き取り手が見つかった戦災孤児のアキラ(番家玖太)も、登場人物リストから姿を消しました。さらに、パン職人・屋村草吉(阿部サダヲ)は引き続き“不在”のままであり、風来坊の彼の行方がどこにあるのか、今後の展開に注目が集まります。
まとめ
連続テレビ小説「あんぱん」の第19週からは、新たな人物の登場と主要キャラクターの大きな転換期を迎えます。いずみたく氏、手塚治虫氏をモデルとした新キャラクターの登場は、やなせたかし氏の創作活動にどのような影響を与えるのか、そして柳井嵩と若松のぶの夫婦生活、さらに辛島健太郎の復帰が物語にどう絡んでくるのか、期待が高まります。消えた旧知の面々や、屋村草吉の行方など、多くの謎を残しながら、物語はますます深みを増していくことでしょう。