献立の悩み解決!専業主婦500人が選ぶ「参考にしている料理家」トップ3

毎日の献立を考えるのは、多くの家庭で尽きない悩みの一つです。料理本やインターネットでレシピをチェックし、日々の食卓を豊かにしようと努めている方も少なくないでしょう。特に、身近な材料で手軽に作れる家庭料理から、少し凝ったおもてなし料理まで、幅広いメニューを提供してくれる料理家の存在は、多忙な主婦にとって大きな助けとなります。彼らが発信するレシピには、日々の料理に役立つさまざまなアイデアが詰まっています。

本誌はそこで、WEBアンケートツール「Freeasy」を使用し、20~60代の専業主婦500人を対象に「レシピを参考にしている料理家」についてアンケート調査を実施しました。日々の献立に悩む主婦層が、実際にどのような料理家を支持し、そのレシピを参考にしているのか、その実態が明らかになりました。

第2位(同票):土井善晴氏とリュウジ氏、異なる魅力で支持

今回のアンケート調査では、第2位に二人の料理家が同票で並ぶ結果となりました。それぞれ異なるアプローチで主婦層からの厚い支持を得ています。

一人目は、料理研究家の土井善晴氏(68)です。和食を基礎とした、本格的でありながらも手軽で持続可能な家庭料理のレシピを数多く発信しています。長寿料理番組『おかずのクッキング』(テレビ朝日系)で20年以上も司会を務めるなどテレビ出演も多く、その穏やかな口調や人柄も人気の理由です。中でも土井氏が提唱する、ごはん、具だくさんの味噌汁、漬物など「一汁一菜」で十分という食のスタイルは、多くの主婦層から共感を呼んでいます。毎日異なる具材で味噌汁を作り、それをおかずと兼ねることで、手間が省けるだけでなく食材の無駄もなくなるといいます。日々の料理のハードルを下げる土井氏の考え方に、好感を抱く人が多いようです。

《本格的な味なのに主婦の味方な料理が多いから》
《本物の料理人のテクニックが参考になるので》
《口調が穏やかで聞きやすい。料理が家庭的なものが多く作りやすい》
《頑張って料理しなくて良いという考え方が好きなので》

そしてもう一人、同票で第2位にランクインしたのは、YouTuberとしても絶大な人気を誇るリュウジ氏(39)です。インフルエンサーとしてだけでなく、株式会社バズレシピの代表取締役も務めるなど、多岐にわたって活躍する料理研究家です。10代での世界一周旅行や様々なアルバイト、ホテルマンの経験といった異色の経歴の持ち主でもあります。

料理研究家リュウジ氏、手軽なバズレシピで主婦に人気の笑顔料理研究家リュウジ氏、手軽なバズレシピで主婦に人気の笑顔

リュウジ氏のレシピの最大のこだわりは、何よりも手軽で簡単なこと。実際に彼が紹介するレシピには、電子レンジだけで完結するものや、家庭に常備されている調味料や調理器具だけで作れるものが多数を占めます。また、うま味調味料を積極的に活用するレシピが多いことから、「うま味調味料を使って料理研究家を名乗るな」といった否定的な意見があることも報じられていますが、多くの主婦層からは「身近な調味料で作れるから助かる」と肯定的な声が寄せられています。

《身近な調味料を使った手軽で美味しい料理の紹介が多いため》
《手順が簡単なのにとても美味しいレシピが多い》
《家庭にある調味料で簡単かつ美味しい料理を楽しく紹介してくれるのでとても助かっています》
《作り手に寄り添った料理、手順を提案してくれる》

第1位:長年愛され続ける主婦の味方、栗原はるみ氏

今回のアンケート調査で栄えある第1位に輝いたのは、長年にわたって多くの人々に愛され続ける料理家、栗原はるみ氏(78)でした。

栗原氏は元々専業主婦でした。料理家として活動を始めたきっかけは、フリーキャスターだった夫・栗原玲児さん(享年86)が自宅に連れてきたテレビ関係者を手料理でもてなしたことだったといいます。その料理の味が評判を呼び、1983年にはテレビ番組の裏方で料理アシスタントを務めるようになり、その後レシピ本を刊行するなど、徐々に活躍の場を広げていきました。

栗原氏がこれほど長きにわたり支持を得ている最大の理由は、やはり「主婦目線」で考え抜かれたレシピの数々にあるでしょう。栗原氏は1日のほとんどを料理の試作に充てているといいます。複雑な工程を踏むことなく、ちょっとした工夫で手軽に、そしておしゃれに仕上がる栗原氏のアイデアレシピは、日々の献立に頭を悩ませる主婦たちにとって、まさに強力な味方となっているようです。

《おしゃれにアレンジしてあり、なお美味しく取り置きもできるから》
《手間がかからないけど、とても健康的でヘルシーな料理が多いから》
《手軽にできて美味しい》
《庶民派料理で難しいことがあまりない。素人でも頑張れそうでちょっとおいしそう》

結論

今回のアンケート調査から、日本の主婦が日々の献立作りでいかに料理家のレシピを参考にしているかが浮き彫りになりました。土井善晴氏の「一汁一菜」に代表される手間を省く考え方、リュウジ氏の「バズレシピ」に見られる時短と手軽さ、そして栗原はるみ氏の「主婦目線」に立った健康的でおしゃれなアイデア。それぞれの料理家が持つ独自の魅力が、多忙な現代の主婦層のニーズに応え、日々の食卓を豊かにする上で不可欠な存在となっていることが分かります。これからも、彼らのような料理家たちの発信が、多くの家庭の「献立の悩み」を解決し続けることでしょう。

参考資料