中尾隆聖、ばいきんまん声優が明かす「プロが気づく日本語アクセントの秘密」

国民的アニメ「それいけ!アンパンマン」のばいきんまん役や「ドラゴンボール」シリーズのフリーザ役など、数々の人気キャラクターに命を吹き込んできた声優・中尾隆聖氏(74)が、先日放送された日本テレビ系「踊る!さんま御殿!!」に出演しました。声優という特殊な職業ならではの「職業病」を明かし、視聴者や共演者を驚かせました。

国民的声優・中尾隆聖、人気番組に登場

今回の「踊る!さんま御殿!!」は「夏休み!人気声優SP!」と題され、日本を代表する人気声優たちがスタジオに集結。普段は声で表現する彼らが、テレビ画面で自身の個性を発揮する貴重な機会となりました。その中でも、幅広い世代に愛されるキャラクターを演じる中尾隆聖氏の登場は、特に注目を集めました。番組内では、声優の仕事の裏側や、彼らが日常生活で感じる「あるある」が語られ、多くの共感を呼びました。

プロの声優が抱える「アクセントの悩み」

中尾隆聖氏が明かした「声優ならではの職業病」とは、「アナウンサーのアクセントが気になる」というものでした。声優にとって、言葉のイントネーションやアクセントは演技の根幹をなす要素であり、細部にわたる正確性が求められます。中尾氏は、「アクセントは本当に難しいんですよね。プロのアナウンサーの方でも時に間違えることがあるくらいですから」と語り、その奥深さを強調しました。

国民的アニメ声優・中尾隆聖さんがテレビ番組でプロの視点を語る様子国民的アニメ声優・中尾隆聖さんがテレビ番組でプロの視点を語る様子

特に彼が例に挙げたのは、「2月」という言葉のアクセントです。中尾氏自身が2月生まれであることから、この単語には特別な意識があるようで、「私は2月が誕生日なもんですから、2月って言われると…」と自身の経験を交えて説明しました。日本語の正しいアクセントでは、「2月(にがつ)」の場合、「月」の部分を高く発音するのが正解であり、数字の「2(に)」を強く発音するのは誤りであると指摘。このような細かな違いにも敏感に反応してしまうのが、プロの声優ならではの「耳」であると示唆しました。

明石家さんまも驚き!プロの耳が捉える世界

中尾隆聖氏のこの発言には、番組司会の明石家さんま氏も「へえ~!」と驚きの声をあげました。一般の視聴者にはほとんど意識されないような日本語の微妙なアクセントの違いが、プロの声優にとっては極めて重要な情報であり、彼らの日常に深く根付いていることが明らかになりました。このエピソードは、声優という職業がいかに繊細で専門的な技術を要するかを示すものであり、彼らが日夜研鑽を積んでいることの証でもあります。

結論

中尾隆聖氏が明かした「アクセントが気になる」という職業病は、声優という仕事の奥深さと、言葉への尋常ならざるこだわりを浮き彫りにしました。国民的キャラクターを演じる彼らが、いかに細部にまで意識を向け、完璧な表現を追求しているかが伺えます。このプロ意識こそが、私たちに感動や楽しさを届けてくれるアニメや映画、そしてテレビ番組の根底を支えているのです。


参考文献