日本保守党・百田尚樹氏、国会居眠り指摘に「文句あるんかい!」と反論し物議

日本保守党代表の百田尚樹氏(69)が8月5日に自身のXアカウントを更新し、国会での居眠りを指摘されたことに対し「文句あるんかい!」と反論したことが、各方面で大きな波紋を呼んでいます。

百田尚樹氏の肖像。国会での居眠り問題で物議を醸した日本保守党代表。百田尚樹氏の肖像。国会での居眠り問題で物議を醸した日本保守党代表。

事の発端は、同日生中継された国会での一幕でした。百田氏が頬杖をつき居眠りしている様子がテレビに映し出され、その場面を切り取った画像が一般のXユーザーによって投稿され、広く拡散されました。

百田氏の反論とネット上の批判

この指摘に対し、百田氏は自身のX投稿を引用し、「248人、1人1人名前呼ばれての投票(長い道を歩いていく)、それが終わったら長い時間かけて集計。しかも、これが2回もある」と状況を説明しました。そして、「これで眠くならない奴がいたら教えてほしい。当然、終わったら、目を開けて、話を聞いている。文句あるんかい!」と反論の姿勢を見せました。

しかし、この百田氏の「開き直り」とも取れる発言は、インターネット上でさらなる批判を招きました。SNS上では「待機時間だとしても公務の時間なんだから起きてるのが常識でしょ。企業の人間でも寝ないわ」「税金で給料もらう立場で、仕事時間中に居眠りして、なに逆ギレしてるんですか?」といった厳しい声が相次ぎました。

橋下徹氏からの痛烈な批判

さらに、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(56)もこの騒動に反応。百田氏の反論記事を引用し、「文句あるわい!!️だったら給料や政党交付金を返さんかい!税金やぞ。眠くならんような国会に死に物狂いで改革するのが国会議員やろ。それが嫌なら民間に戻れ!」と、現職議員としての責任を厳しく問う痛烈な批判を展開しました。

過去の発言との「ブーメラン」現象

こうした批判の声が百田氏に集中する背景には、彼の過去の発言が大きく影響していると指摘されています。政治ライターによると、百田氏は同じく日本保守党の有本香氏(63)と共に配信しているYouTube番組『ニュースあさ8!』の2024年12月の放送で、国会中に居眠りする議員に対し「ええ歳こいて半分ぐらい寝とる」「仕事中に寝ていい仕事なんかないよ」などと、猛烈に批判していました。現在、その当時の発言を切り取った動画がネット上で拡散されており、百田氏自身の「居眠り」が、かつての自身の発言と重なり、「特大のブーメラン」としてより強く批判を浴びる結果となっています。

SNSユーザーからの呆れと失望の声

居眠り議員を批判していたはずの百田氏が、自身も同様の状況になったことに対し、X(旧Twitter)のユーザーからは「見事な特大のブーメラン」「何これ。恥ずかしすぎる。どんだけ言葉に責任がないの。どんどんガッカリさせられる」「あれだけ居眠り議員を叩いておいて、いざ自分達がなったらコレもん」といった、呆れや失望の声が多く上がっています。

今回の百田氏の居眠り問題と、それに対する反論、そして過去の自身の発言との食い違いは、公人としての行動と責任について、改めて社会に問いを投げかける形となっています。