「中国語の代わりに韓国語を学びたい」 全世界が注目する理由とは


【写真】駐韓イタリア大使、自国の建国記念日に韓服を着て韓国語でスピーチして話題に

 香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は7月20日、中国の経済不振とネガティブなイメージによって中国語への関心が薄れている一方で、韓国語はK-POPの影響で存在感を高めていると報じた。

 一方で、一時は世界的に最も注目を集めていた中国語については、関心が薄れ続けていることが分かった。現代言語学会の最新の報告書を見ると、2021年の時点で米国の各大学での中国語履修率は13年のピーク時に比べて25%も減少した。米国だけでなく欧州でも中国語の人気は衰えている。英国の高等教育統計機関のデータを見ると、23年の時点で中国語を勉強する英国の大学生は16年のピーク時に比べて35%減少した。

 専門家らは中国語の人気低下の原因として、中国の経済不振と国際社会でのネガティブなイメージが影響したとみている。かつて中国が急成長していた時期には、活発な経済交流を期待して中国語学習熱が高まった。実際に2015年に米国のオバマ政権は、2020年までに100万人の学生に大学入学前に中国語を学ばせるという目標を打ち出し、英国では2013年に当時のデービッド・キャメロン首相が「明日のビジネスを成功させる言語」だとして若い世代に中国語の学習を勧めていた。

 しかし最近、中国経済の成長が鈍化し、ビジネス交流の機会も減ったことで、中国語に対する需要も急速にしぼんだと分析されている。また、中国が新型コロナ大流行の時期に強力な封鎖措置を実施して孤立を選んだことも、中国語の人気低下に影響を与えた。中国に関する否定的なニュースが急増したことも、中国語に対するネガティブなイメージを増幅させた。

 ドイツの中国教育ネットワーク「ビルドゥングスネッツヴェルク・チャイナ」のヒュー・サンド氏は「中国に行ったことのない人たちは中国に関するニュースばかり読んでいる」とした上で「ドイツのメディアは中国の人権侵害、環境汚染、貧困などを集中的に報じる傾向がある」と説明した。さらに「中国に対するこのような否定的な認識が、ドイツで中国語を学ぶ魅力に影響を及ぼした」と分析した。

チョン・アイム記者



Source link