今年2月に新メンバーを迎え8人体制に移行した人気アイドルグループtimeleszが、年末年始に初の2大ドーム公演を開催することが発表され、大きな注目を集めています。このサプライズ発表は、8月6日に横浜アリーナで行われたライブ中に明らかになりました。公演は12月26日、27日に大阪の京セラドーム、そして翌年1月7日、8日には東京ドームで開催される予定です。
さらに、東京ドーム公演に至るまでのtimeleszの軌跡を追うドキュメンタリー番組『timelesz project—REAL—』(通称タイプロREALまたはタイプロ2)が、Netflixで世界独占配信されることも同時に発表され、グループの勢いを一層加速させています。この一連の発表は、新体制となってからのtimeleszの目覚ましい躍進を象徴する出来事と言えるでしょう。
timeleszの軌跡と新体制への移行
timeleszは、2011年に中島健人(2024年3月末卒業)、菊池風磨、佐藤勝利、松島聡、マリウス葉(2022年12月末卒業)の5人組グループ「Sexy Zone」としてデビューしました。中島健人の卒業翌日である2024年4月1日には、現在のグループ名「timelesz」へ改名。この改名と同時に、追加メンバーの募集が発表され、一大オーディション企画『timelesz project』が始動しました。
その結果、2025年2月15日からは、一般参加組の猪俣周杜、橋本将生、篠塚大輝の3名に加え、STARTO ENTERTAINMENTの俳優部に所属していた寺西拓人、原嘉孝の2名を加えた計8名による新体制へと移行しました。この大胆なメンバー増員とグループ名の変更は、新たなスタートとして多方面から注目を集めました。
timeleszのメンバーが映る公式ビジュアル、グループの躍進を象徴
記録的快進撃:アルバム売上と冠番組の成功
新体制となってからのtimeleszは、『タイプロ』による認知度向上もあり、まさに飛躍的な成功を収めています。女性誌編集者も「今年度ナンバーワン躍進グループ」と評価するように、その勢いは止まることを知りません。今回のドーム公演決定と、それを追う「タイプロ2」の配信決定により、さらに多くのファンを獲得し、その勢いを加速させることになりそうです。
timeleszが8人体制になってから初めてリリースしたアルバム『FAM』(6月11日発売)は、初週に61.9万枚という驚異的な売上を記録し、6月17日発表の最新「オリコン週間アルバムランキング」で初登場1位を獲得しました。これは、現在の体制とは大きく異なるSexy Zone時代のアルバム『SZ10TH』(2021年3月発売)の初週売上18.6万枚を大幅に更新する、グループ史上最高記録となりました。
さらに、Sexy Zone時代を含めてグループとしては初となる地上波レギュラー冠番組『タイムレスマン』(フジテレビ系/4月21日〜)は、見逃し配信の数字が非常に好調です。特に第5回(5月18日放送)は、深夜番組としては異例の1週間で159万再生(TVer・FODの合計値)を記録し、その人気の高さを証明しました。同番組は当初日曜深夜1時25分からの放送でしたが、7月9日(8日深夜)からは火曜深夜0時15分に時間帯が変更され、より多くの視聴者に届けられています。
加えて、6月17日夜10時には、ゴールデン・プライム帯(GP帯)での初冠特番『timeleszの時間ですよ』(TBS系)も放送されました。公式サイトには「記念すべき第一回」というフレーズがあり、続編への期待も高まっています。これらのテレビ露出の増加も、timeleszの躍進を後押ししています。
一方で聞かれるファンの複雑な声
個人活動においても、メンバーがバラエティ番組などで姿を見せる機会が増え、timeleszは「とにかく今アツいグループ」としての地位を確立しています。多数のファンに支えられ、残す数字も圧倒的であり、テレビ業界ではSTARTO社と契約する人気グループの中でも「Snow Manかtimeleszか」と評されるほどの高い評価を得ていると言われています。
しかし、その一方で、ファンの間では複雑な声も聞かれます。中心人物であった中島健人の卒業や大幅なメンバー増員により、「Sexy Zoneとtimeleszは別のグループ」と捉え、変化に戸惑うファンも少なくありません。『タイプロ』企画自体に難色を示す声もあり、特に一般参加組である猪俣周杜、橋本将生、篠塚大輝の3名が「ジャニーズJr.出身ではない」という点から、彼らをなかなか受け入れられないファンも一定数存在するとされています。
また、Sexy Zoneはデビュー後しばらく人気が伸び悩んだ時期があったため、新体制となったtimeleszが短期間で急激に売上を伸ばし、大躍進を遂げる現状に対し、複雑な心境を抱くファンも少なくないようです。これは、グループの歴史とファンとの間に築かれた絆の深さを示す側面とも言えるでしょう。
結論
timeleszは、グループ名の改名と新メンバーの加入という大きな変革を経て、初の2大ドーム公演の決定やNetflixでのドキュメンタリー配信、記録的なアルバムセールス、そして地上波での冠番組成功など、目覚ましい成果を次々と上げています。これは、彼らが新たなステージへと力強く踏み出し、日本のエンターテインメント業界における存在感を確立しつつある証拠です。
一方で、その急速な変化は、長年のファン層に複雑な感情も生み出しています。しかし、これらの課題もまた、timeleszが多様な意見と期待の中で成長していく過程の一部と言えるでしょう。これからの彼らの活動が、どのように日本のエンターテインメントシーンを彩り、ファンとの新たな関係を築いていくのか、引き続き注目が集まります。