中居正広氏を巡る報道詳報:元女性アナウンサーからの「通知書」と長年にわたる慈善活動

国民的タレントである中居正広氏(52)と元フジテレビアナウンサーの女性との間のトラブルが、再び世間の注目を集めています。8月6日配信の『週刊文春 電子版』および8月7日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が、被害当日の詳細を記したとされる“通知書”の内容を報じたことで、これまで表面化していなかった“行為の中身”が明らかになり、広範な動揺が広がっています。本稿では、この「通知書」の内容と、それに対する中居氏側の反応、そして中居氏が長年にわたり続けてきた慈善活動の軌跡について詳報します。

「通知書」に記された“行為の中身”と事務所の対応

『週刊文春』の報道によると、今回の「通知書」は、被害女性であるA子さんが携帯電話に細かくメモしていたトラブル当日の様子を基に、A子さんの代理人弁護士が作成したものです。これは、中居氏に対して損害賠償を求める目的で、代理人弁護士から中居氏の所属事務所宛てに内容証明便で送付されたとされています。

これに対し、中居氏の代理人弁護士は8月6日午後、「通知書」について「出所自体や真偽も不明」「書き手の一方的な認識を記載するもの」とコメントし、報道内容を否定する姿勢を示しています。

『週刊文春』の記事では、この「通知書」の内容に加え、数々の証言を基に、中居氏がフジテレビなどが設置した第三者委員会が認定した“性暴力”に至ったとされる経緯についても詳細に再現しています。報道によれば、中居氏のマンションで行われた食事会で二人きりになった際、A子さんは中居氏からSMAP時代のライブ映像を見せられるなどしたといいます。深夜12時を過ぎ、A子さんが終電のため帰ろうとしたところ、中居氏はおもむろに「俺、まあまあ被災地にも貢献してんの。募金活動してるんだよね」と自身の慈善活動をアピール。A子さんがそのことについて称賛した直後、中居氏が突然強引に襲いかかってきたと文春は報じています。

長年にわたる中居氏の慈善活動の軌跡

今回の報道で慈善活動に言及された中居氏ですが、彼は確かに長年にわたり寄付活動を続けてきたことで知られています。中居氏の寄付が初めて公になったのは、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災への義援金でした。『女性自身』(光文社、21年3月2日号)によると、震災から2か月後の同年3月、SMAPの楽曲『がんばりましょう』が春のセンバツ高校野球の入場行進曲に選ばれ、中居氏は開会式のラジオ中継に電話出演。その際の出演料をラジオ局の義援金係に全額寄付したと報じられています。

中居正広氏。元フジテレビアナウンサーとのトラブルに関して報じられた内容の詳細について注目が集まっている。中居正広氏。元フジテレビアナウンサーとのトラブルに関して報じられた内容の詳細について注目が集まっている。

また、当時のジャニーズ事務所が阪神・淡路大震災へのチャリティーとして1997年に関西出身メンバーで『J-FRIENDS』を結成した際、SMAPがそこに含まれなかったことに対し、中居氏がジャニー喜多川氏に猛抗議したとも伝えられています。ジャニー喜多川氏もチャリティーに積極的であり、2019年7月に亡くなった彼の遺志によって同年12月には日本赤十字社に5億円が寄付され、「ジャニー基金」が設立されました。旧ジャニーズ事務所の多くのタレントがジャニー氏の精神を受け継ぎ慈善活動に参加していますが、中でも中居氏は特に積極的だったと言えるでしょう。

2011年の東日本大震災発生時も、中居氏は支援活動の先頭に立ちました。震災発生から10日後の3月21日に生放送された『SMAP×SMAP』では、SMAPメンバーがそれぞれの思いを語る中で、中居氏は「SMAPがこうしてボランティア的な呼びかけを表立ってやることは少ないが、こうして決断したのも、どっかで偽善だって思われるかもしれないけど……そういうのは二の次三の次で。評価とかではなくて、僕たちが今やるべきことはなんなのかなって」と、評価よりも大切なことがあると呼びかけました。2024年1月配信のWEB版『女性自身』では、SMAPのメンバー5人が震災後3か月で4億円以上を寄付しており、そのうち2億円以上が中居氏からの寄付だったと報じています。また当時、中居氏はプライベートで被災地での炊き出しにも参加するなど、金銭面だけではない貢献もSNS上で広く知られています。

さらに中居氏は、2020年には東京コロナ医療義援金に1000万円を寄付、そして新しい地図と日本財団が設立した「LOVE POCKET FUND」にも1000万円を寄付しました。なお、「LOVE POCKET FUND」へは、2024年の能登半島地震支援プロジェクトにも3000万円を寄付するなど、その継続的な慈善活動は特筆すべきものです。

まとめ

今回の週刊文春の報道は、中居正広氏に関する深刻な「通知書」の内容を詳報し、その具体的な状況を明らかにしました。それに対し、中居氏側は報道内容の真偽を否定するコメントを発表しており、双方の主張が対立する形となっています。一方で、中居氏が長年にわたり、阪神・淡路大震災、東日本大震災、新型コロナウイルス、能登半島地震など、数々の困難な状況に対して多額の寄付やボランティア活動を通じて社会貢献を続けてきたことは、公に知られています。これらの相反する側面が報じられる中、中居氏を巡る議論は今後も続くものとみられます。

参考資料

  • 週刊文春 電子版
  • 週刊文春(文藝春秋)
  • 女性自身(光文社)
  • ピンズバNEWS
  • Yahoo!ニュース
  • 新しい地図「LOVE POCKET FUND」公式サイト