「発言が被害者ヅラ」「謝罪の言葉はないのか」と批判殺到…。広陵高校「校長の逆ギレ会見」が招く“最大の危機”


 2025年8月10日。広陵高等学校(広島)の校長らが全国高校野球選手権大会本部を訪れ、次戦の出場辞退を表明した。

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 さかのぼること2025年1月。同校の野球部寮で暴力事案が発生した。現時点では確定していないものの、当時1年生だった部員がカップ麺を食べたことで、複数の2年生部員から暴行を受けた。

 伝えられるところによれば、それら複数の加害者が一方的に、胸部や腹部への殴打、頬への平手打ちといった身体的暴力を振るった。事件直後、保護者が学校側に連絡を入れたものの、被害者にとってみれば、チームを優先したように映った。

 そこからは世間が知るとおりだ。

 7月に被害者が県警に被害届を提出した。さらに8月上旬には、被害者の関係者(と名乗る方から)SNSで事件の詳細な内容が投稿された。その内容があまりに生々しく詳細で、性的強要の内容も含まれていた。

 そして2023年に起きたとされる、別事案が調査中であると明らかになる。そうなると2025年1月の事案も、偶発的な不祥事ではない可能性が高くなる。一気に世間からの批判が強くなった。結果、冒頭の8月10日に次戦を辞退。記者会見の運びとなった(なお現時点では2023年の事案について学校側は否定)。

 ただ選手名、校長名、野球部監督名等の固有名詞は趣旨ではないので省こうと思う。あくまで事象や構造としての説明としたい。

 世の中には、体育会系嫌いのひと(私のことだ)やイジメを受けていたひと(私のことだ)がいて、自己の人生の嫌な思いを重ねて、広陵高校の野球部関係者の実名をさらして批判しているひとがいるだろう。

 気持ちはわからなくはないが、まだ刑事事件として確定したわけではない。人権を侵害した人物を責めたい気持ちもわからなくもないが、さらしによって次の人権侵害を生まないようにしたいものだ。



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