シンガーソングライターのあいみょん(30)が8月8日発売の雑誌『GINZA』(マガジンハウス)の表紙に登場し、彼女の左腕からちらりと覗いたタトゥーが、SNS上で大きな話題と議論を呼んでいます。これに続き、俳優の長濱ねる(26)も写真集でタトゥーが確認され、同様にファンの間で賛否が巻き起こっています。日本の芸能界におけるタトゥー表現が、依然として社会的な注目の的であることが浮き彫りになっています。
雑誌『GINZA』表紙に登場したあいみょんと、写真集の長濱ねるのイメージ画像。芸能人のタトゥーがSNSで話題に。
あいみょんの雑誌表紙とタトゥーを巡るSNSの応酬
『GINZA』の最新号では、「部屋を飾る、新世代クラフト」をテーマにあいみょんが表紙と巻頭ページを飾りました。富山ガラス工房などを巡るファッションシューティングが組まれ、普段とは異なるアンニュイな表情を見せています。しかし、読者やSNSユーザーの注目を最も集めたのは、彼女の左腕二の腕に確認できるタトゥーでした。
雑誌の公式SNSやあいみょんのスタッフの公式X(旧Twitter)で表紙画像が公開されると、ファンからは「ビジュよすぎやん!!いまから本屋さん走るね」「あいみょんタトゥー可愛いじゃん!」「好きなことしてナニが悪いんだろ。誰かに迷惑かけたの?イメージ物事言われる方が迷惑」といった肯定的な意見や擁護の声が多数寄せられました。
一方で、「タトゥー、シールであってくれ」「あいみょんタトゥー本物なの??」「あいみょんがタトゥーか…って思うのは古いんやろうけど、私はやっぱりしてほしくなかった 悲しいよ」など、タトゥーに否定的な反応も少なくありませんでした。女性誌編集者によると、熱心なファンはあいみょんが以前からタトゥーを入れていることを知っていたものの、キリンビール『淡麗グリーンラベル』のCM出演や数々の恋愛ソングで築かれた爽やかなイメージが強かったため、一般のライト層からは驚きや戸惑いの声が上がったと分析しています。アーティストとしての表現と世間の抱くイメージとの間で、認識のギャップが生じていることが示唆されます。
長濱ねる写真集でのタトゥー露呈と清純派アイドルのイメージ
あいみょんに続き、元欅坂46のメンバーで俳優の長濱ねるも、タトゥーの存在が明らかになり、ファンからの驚きと賛否の声を集めています。長濱は7月15日に8年ぶりの写真集『長濱ねる』(講談社)を発売。発売前の公式Xでの先行カット公開時、6月18日に投稿されたオレンジ色のビキニ姿のショットで、彼女の脇腹にオープンハートのような絵柄が写り込んでいることが指摘されました。
この写真を見たファンからは、「長濱ねるタトゥー入れた?」「左脇の下らへんのハートが気になる タトゥー?シール?」といった疑問の声が上がり、真贋を巡る議論が交わされました。先行カットでは判別が難しい写り込みでしたが、実際の写真集ではより詳細な写真が掲載され、脇腹にハートのタトゥーが入っていることが確認できるといいます。
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』にも出演するなど、清純派アイドルとして広く知られている長濱ねるの場合、タトゥーに対するファンの受け止め方は一層複雑です。女性誌編集者は、「元欅坂46の清純派として知られる長濱さんの体に、タトゥーがあることを受け入れられないファンも少なからずいるようです」とコメントしており、彼女のこれまでのパブリックイメージとタトゥーという表現形式の間に、ファン心理の葛藤が見られます。
まとめ
あいみょんと長濱ねるのタトゥーが相次いで世間の注目を集めたことは、芸能人の身体表現と日本社会におけるタトゥーへの認識の現状を浮き彫りにしています。タトゥーが個人の表現の一部として受け入れられつつある一方で、特に芸能人の場合は、そのパブリックイメージやファン層との関係性において、依然としてデリケートな問題として扱われる傾向にあります。
この議論は、多様な価値観が混在する現代社会において、個人の自由な表現と社会が抱く特定のイメージとの間で、いかに折り合いをつけていくべきかという問いを投げかけています。今後も芸能人のタトゥーは、社会のタトゥー文化への理解度を測る一つの指標となるでしょう。