参政党・塩入議員の「核武装安上がり」発言が波紋:ASKA氏も参戦し議論激化

『サンデーモーニング』で、7月の参院選で当選した参政党の塩入清香議員の発言が取り上げられ、波紋を広げている。核兵器を巡る国際情勢と防衛費増額が議論される中、「核武装が最も安上がり」という彼女の主張は、各界からの様々な反応を呼び、SNS上でも活発な議論が展開中だ。

塩入議員の核武装に関する発言詳細

参政党の塩入清香議員(43)は、7月3日配信のインターネット番組で核保有や日米同盟について見解を述べた。「北朝鮮ですら核兵器を保有すると国際社会でトランプ大統領と話せるくらいにはなる」と語り、「核武装が最も安上がりで最も安全を強化する策の一つ」であると主張。この見解が、大きな議論を巻き起こした。

『サンデーモーニング』での批判と反響

8月10日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)では、原爆投下80年をテーマに、核兵器を巡る国際動向に言及。その中で、塩入議員の発言が紹介された。広島での被爆体験を持つ張本勲氏(85)は「あなたの親族がそうなったら、それでもあなたは承諾するのかと問いたい」と懸念を表明。
さらに、朝日新聞編集委員の高橋純子氏は「核が安上がりなどと経済合理性の観点から口にするのは幼稚かつ稚拙。全国民を代表する国会議員ならば言うべきではないし、顔を洗って出直してほしい」と厳しく非難。この高橋氏の発言はネット上で拡散され、大きな話題となった。

ASKA氏のXでの反論と広がる波紋

高橋氏の発言動画がX(旧Twitter)上で拡散されると、元CHAGE and ASKAのミュージシャンASKA氏(67)が反応。ASKA氏は塩入議員の発言に賛同し、「『安上がり』です」と切り出した上で、高橋氏の意見に反論。「核を保有することで、兵器も自衛隊員配備数も抑えられる。他国は日本に迂闊に手を出せなくなる。そうなれば戦争に巻き込まれなくなる。国民は安心して生活ができる。安上がりです」と自身の見解を述べた。
このASKA氏の投稿は、わずか1日で167万インプレッションを記録するほど大きな注目を集め、核武装を巡る議論にさらなる波紋を広げた。

参政党・塩入議員の「核武装安上がり」発言が波紋:ASKA氏も参戦し議論激化参政党の塩入清香議員(左)とミュージシャンのASKA氏(右)。両氏は核武装の是非を巡る議論で異なる見解を示している。参政党の塩入清香議員(左)とミュージシャンのASKA氏(右)。両氏は核武装の是非を巡る議論で異なる見解を示している。

結論

参政党・塩入清香議員による「核武装安上がり」発言は、日本の防衛や核兵器の是非に関する多角的な議論を活発化させている。メディアからの批判や著名人の反論など、様々な立場からの意見が交錯するこの問題は、今後もその動向が注目される。

出典:Yahoo!ニュース、女性自身