8月11日に放送された人気お笑い番組『爆笑レッドカーペット 真夏の最新ショートネタ60連発!大復活SP』(フジテレビ系)に審査員として出演した俳優の吉岡里帆(32)が、その「ガチンコ審査」で大きな注目を集めました。彼女のビジュアルの魅力だけでなく、その的確で厳格な採点基準とコメントが、視聴者や関係者の間で大きな話題となっています。
11年ぶりの復活、人気お笑い番組『爆笑レッドカーペット』
『爆笑レッドカーペット』は、2007年2月に特番として放送を開始し、若手からベテランまで多数の芸人が短い持ちネタを次々と披露するスタイルで人気を博しました。2008年4月から2010年8月までレギュラー放送され、その後も正月特番として2014年まで親しまれてきたお笑いネタ見せ番組です。
今回の放送は、実に11年ぶりとなる待望の復活特番。総勢60組もの芸人が集結し、独自のショートネタを披露しました。彼らのネタを審査する「レッドカーペット会員」として、吉岡里帆に加え、池田美優(みちょぱ)、GENERATIONS・片寄涼太、鈴木浩介、角田夏美、戸田恵子、原菜乃華の7名が出演しました。審査は1人3点満点で行われ、「小笑い」「中笑い」「大笑い」「満点大笑い」の4段階で評価されました。
吉岡里帆の「厳格な採点」と的確なコメント
通常、『爆笑レッドカーペット』は芸人が新たなネタを披露し、視聴者と共に楽しむバラエティ番組であり、審査基準は比較的緩やかであると認識されています。しかし、吉岡里帆は他の審査員とは一線を画し、その採点の厳格さが際立っていました。ある女性誌編集者は、「他の全員が3点満点をつけたネタでも、吉岡さんだけが2点と判定するケースが非常に多かった」と指摘。これは、彼女が単なるゲストではなく、真剣に芸を評価する「ガチンコ審査」の姿勢で臨んでいたことを示しています。
吉岡里帆が『爆笑レッドカーペット』の審査員を務め、その厳格な採点基準で注目を集めた姿。
さらに、3点満点を与えた場合でも、そのコメントは非常に的を射ており、芸人のネタの本質を見抜く鋭い審美眼が垣間見えました。特に、お笑いコンビ・真空ジェシカが披露したシュールなネタ「美容院」に対しては、他の審査員が全員満点をつけたにもかかわらず、吉岡は唯一「小笑い」(1点)と低評価。彼女は「ああいうの(ネタ)もやっていい?」「いやあ、スゴいですねぇ……」と、笑いつつもどこか微妙な表情でコメントし、その独自の評価基準が浮き彫りになりました。
的中したシューマッハへの絶賛
一方で、お笑いコンビ・シューマッハが犬の被り物を使って披露したネタ「犬テーブルクロス引き」には、吉岡は完全に魅了され、3点満点を与えて絶賛しました。彼女は「海外で通用しそうだなと思いました」とコメントしましたが、実際にシューマッハは昨年7月、米国の人気オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』で日本人初のゴールデンブザー(準々決勝進出が確定する評価)を獲得していることが番組内で紹介されました。
この事実に触れると、吉岡は「やっぱり、そうですよね!なんか見たことがあると思って」「犬の顔の残し方が、めっちゃプロでした」と、その審美眼が的確であったことを再確認するような発言をし、視聴者を驚かせました。彼女の評価は、単なる好みだけでなく、芸の持つ国際的なポテンシャルまで見抜く洞察力に裏打ちされていたのです。
芸能界における新たな評価軸の提示
吉岡里帆が『爆笑レッドカーペット』で見せた「厳格な審査」は、単なるバラエティ番組の枠を超え、彼女の真剣な仕事への向き合い方と、お笑いに対する深い理解を示すものでした。表面的な面白さだけでなく、芸の本質や将来性まで見抜くその鋭い審美眼は、多くの視聴者に新たな視点を提供しました。今回の放送を通じて、吉岡里帆はただの人気俳優に留まらず、芸能界における「評価者」としての確かな地位を確立したと言えるでしょう。
情報源: