NHK連続テレビ小説「あんぱん」で、Mrs. GREEN APPLEのボーカル・大森元貴さんが、作曲家いずみたくさんをモデルとしたキャラクター「いせたくや」を熱演し、大きな注目を集めています。これまで演技経験が少ないにも関わらず、共演する名優たちと遜色のない存在感を発揮し、物語に深みを与えていると話題です。
朝ドラ「あんぱん」主演の今田美桜さん。大森元貴の共演に注目が集まる中、作品を牽引する存在
いせたくやの鮮烈な登場と物語への影響
大森元貴さん演じる「いせたくや」は、2025年8月4日（月）放送の第91回で初登場。その少し不思議で個性的なキャラクターは、視聴者に強い印象を残しました。第19週「勇気の花」では、北村匠海さん演じる柳井嵩の義妹・辛島メイコ（原菜乃華さん）が「素人のど自慢大会」に出場する際、たくやがピアノを弾き歌唱レッスンする場面を披露。さらに、嵩との久しぶりの再会では、物語の転機となる心に響くセリフを語り、その存在感を際立たせています。
「キーパーソン」大森元貴が演じるたくやの役割と今後
乗車中に歌をうたったことが原因でタクシー運転手をクビになったたくやは、「僕はこれからは音楽で生きていきます」と柳井嵩に力強く宣言します。そして「音楽でたくさんの人を幸せにしたい」と語り、専業漫画家になるかどうか迷っていた嵩の背中を押しました。この言葉は、嵩だけでなく物語全体に大きな影響を与えています。今後、すでにスタートしている第20週「見上げてごらん夜の星を」からは、たくやが物語の「キーパーソン」としてさらに出番が増えることが予告されており、ドラマ後半戦の主要キャラクターとして、Mrs. GREEN APPLEのファンのみならず、多くの視聴者から注目を集めるでしょう。
ミュージシャンとしての特性が演技に深みをもたらす
今回、注目度の高い朝ドラで大役を担う大森さんですが、これまでの演技は他の俳優にはない彼ならではの魅力を見せ、「あんぱん」を一層面白くしています。彼ならではの最大の武器は、その「華麗な歌声」です。「あんぱん」では、歌唱や楽器演奏を披露する場面が多くあり、彼のミュージシャンとしての特性が最大限に活かされています。
「神キャスティング」：いずみたくモデル役に魂を宿す
「いせたくや」のモデルとなるいずみたくさんは、生涯で1万5000曲以上もの楽曲を生み出したとされる大作曲家です。その役を、現代の日本で数々のヒット曲を世に送り出し、多くの人々に音楽を届けている大森さんが演じることで、キャラクターに魂が宿り、並外れた深みが生まれています。この“神がかり的”なキャスティングこそが、ドラマ「あんぱん」の魅力を何段階も高め、視聴者をさらに引き込んでいると言えるでしょう。
大森元貴さんの独特な存在感と演技力、そしてモデルである作曲家いずみたくさんとの奇跡的なリンクが、「あんぱん」後半戦の大きな見どころです。今後の彼の活躍がドラマ全体の展開にどう影響するのか、引き続き注目が集まります。
