プリシラ・プレスリーに衝撃訴訟:娘リサ・マリーの生命維持装置停止疑惑で73億円超の損害賠償請求

エルヴィス・プレスリーの元妻であり、女優のプリシラ・プレスリー(80歳)に対し、娘リサ・マリー・プレスリーさん(享年54歳)の生命維持装置を外したとする衝撃的な告発がなされました。この訴訟は、娘の信託財産と、伝説の歌手エルヴィスがかつて所有していたメンフィスの邸宅「グレイスランド」の支配権を巡るものと報じられています。米紙ニューヨーク・ポストが14日、詳細を伝えました。

リサ・マリー・プレスリーの死と家族背景

プリシラ・プレスリーとエルヴィス・プレスリーの間に生まれた唯一の娘であるリサ・マリー・プレスリーさんは、生前にマイケル・ジャクソンさんやニコラス・ケイジさんといった著名人と結婚・離婚を経験しています。2023年1月12日、彼女は自宅で心臓発作を起こし、病院に搬送されたものの、残念ながら帰らぬ人となりました。突然の訃報は、世界中のファンに大きな衝撃を与えました。

新たな訴訟の核心:生命維持装置停止とグレイスランド支配の主張

今回の新たな訴訟は、プリシラの元ビジネスパートナーである「プリシラ・プレスリー・パートナーズ」代表のブリジット・クルーズ氏とケビン・フィアルコ氏によって提起されました。ニューヨーク・ポスト紙が入手した文書によると、彼らはプリシラが「最終的に娘の信託財産とグレイスランドを支配したかった」と主張しています。クルーズ氏とフィアルコ氏は、プリシラを契約違反と詐欺で訴え、少なくとも5000万ドル(約73億2728万円)の損害賠償を求めているとのことです。

プリシラ・プレスリー氏、娘リサ・マリーさんの生命維持装置停止疑惑で訴訟に直面プリシラ・プレスリー氏、娘リサ・マリーさんの生命維持装置停止疑惑で訴訟に直面

訴状に記された衝撃の内容

訴状では、プリシラがリサ・マリーさんが自身を信託の唯一の責任者から外す準備をしていることを知っていたとされ、リサさんが病院に入院してから「数時間以内に生命維持装置を取り外した」と具体的に指摘されています。さらに、訴状には「プリシラは、リサの死によって、リサの生命保険信託の唯一の受託者からプリシラを解任しようとするリサの試みが無効化され、最終的にプロムナード・トラストとグレイスランドを支配したかったのだということを知っていた。翌週、自宅でプリシラは『私は女王よ。グレイスランドの責任者よ』と叫んだとされている」という内容も記されており、その詳細が注目を集めています。

プリシラ側からの猛反論と報復訴訟の指摘

これらの告発に対し、プリシラの弁護士であるマーティ・シンガー氏は強く反論しています。シンガー氏は、「この訴訟は、これまで目にした中で最も恥ずべき、ばかばかしく、わいせつで、根拠のない訴訟の一つだ。これらの捏造された主張には全く根拠がなく、この訴訟は却下されると確信している」と非難声明を発表しました。また、シンガー氏の指摘によると、プリシラ自身も昨夏、クルーズ氏らが彼女をだまして100万ドルを盗んだとして、経済的虐待の被害者であると主張する訴訟を起こしており、今回の訴訟はその報復であると見られています。

今回の訴訟は、故リサ・マリー・プレスリーさんの死を巡る新たな展開であり、プリシラ・プレスリー氏と元ビジネスパートナーたちの間の金銭的な確執が公になった形です。今後の法廷闘争の行方が、関係者およびメディアの注目を集めることとなるでしょう。


参考文献