ウクライナ侵攻後初となる米ロ首脳会談が開催。停戦への期待が高まる中、具体的な合意には至らず、国際情勢に不透明感が増す結果となりました。
会談の経緯と特徴
会談はアメリカ軍基地で行われました。プーチン大統領がトランプ大統領専用車に同乗するという異例の厚遇から始まり、冒頭の記者からの厳しい質問には険しい表情を見せました。当初1対1の予定が外相らを交えた3対3に変更され、約3時間にわたり実施。
トランプ大統領とプーチン大統領が握手する歴史的な瞬間
記者会見ではホスト国よりプーチン氏が先に発言し、「対話は建設的で相互尊重」としながらも、ウクライナ侵攻については「危機の根本原因排除」という従来の主張を繰り返しました。会談全体でプーチン氏が主導権を握っていた様子がうかがえます。
アメリカとロシア両国の国旗を背景に会談するトランプ大統領とプーチン大統領
停戦への課題と不透明な未来
会見終盤、プーチン氏が英語で「次はモスクワで」と発言すると、トランプ氏は「興味深い!」と応じました。「平和を追求する」とのフレーズが掲げられた会談でしたが、停戦の合意には至らず、今後の国際情勢に不透明感が残りました。
記者会見で発言するロシアのプーチン大統領と見守るアメリカのトランプ大統領
まとめ
ウクライナ侵攻後初の米ロ首脳会談は、対話の重要性を示しつつも、具体的な停戦合意には至らず、国際社会に多くの課題を残しました。今後の動向が引き続き注目されます。