SixTONES冠番組『GOスト』、日曜夜の激戦区で「コア視聴率」断トツ首位の快挙

日本テレビが23年間続いた人気バラエティ番組『行列のできる相談所』の後継として、今年4月からSixTONESの冠番組『Golden SixTONES』(通称『GOスト』)を日曜夜9時枠に投入しました。この枠はテレビ界でも屈指の激戦区であり、当初は大きな挑戦と見られていましたが、蓋を開けてみれば『GOスト』は驚くべき成功を収め、特に若年層の視聴者を引きつける「コア視聴率」において、同時間帯の他番組を大きくリードしていることが明らかになりました。

日本テレビ系『Golden SixTONES』公式Xより、番組ロゴとSixTONESメンバーの番組イメージ画像日本テレビ系『Golden SixTONES』公式Xより、番組ロゴとSixTONESメンバーの番組イメージ画像

SixTONESへの期待と日曜夜の「激戦区」

『GOスト』は、SixTONESとゲストがゲームやトークを楽しむ、昨年9月の特番『Game of SixTONES』をレギュラー化したバラエティ番組です。日本テレビのコンテンツ戦略局総合編成センター部長である江成真二氏は、今年3月の改編説明会で、「ここから10年、20年、日本テレビの未来を背負ってくれる彼らに枠を託そうと思い、強いところにあえて置かせていただきました」と語り、SixTONESへの強い期待を表明しました。

実際、この日曜夜9時台は、民放ナンバーワンのドラマ枠であるTBS『日曜劇場』に加え、宮根誠司氏がメインを務めるフジテレビ系『Mr.サンデー』、有働由美子氏がMCを務めるテレビ朝日系『有働Times』といった有力な報道番組が並ぶ、テレビ業界屈指の激戦区です。

「コア視聴率」で圧倒:若年層を掴む『GOスト』の強み

このような激しい競争の中、『GOスト』は「コア視聴率」(13〜49歳の個人視聴率)において、同時間帯の全番組中で断トツ1位を記録する強さを見せています。情報番組やドラマよりバラエティ番組を好む若い層が『GOスト』を選んでいる傾向が明らかです。

例えば8月3日放送回を比較しましょう。TBS『19番目のカルテ』(主演:松本潤)では、人気声優の津田健次郎氏が喉のがんを患う役で話題を集めました。一方、『GOスト』には菅野美穂氏がゲスト出演し、新感覚脳トレ「ダジャレッドカーペット」や「街がい探し」といったゲームでSixTONESと共に楽しみました。

両番組の同日視聴率は以下の通りです。

  • 『19番目のカルテ』(TBS系):世帯10.0%、個人6.1%、コア2.7%
  • 『GOスト』(日本テレビ系):世帯6.2%、個人4.5%、コア4.5%

この結果からもわかるように、『GOスト』のコア視聴率は『日曜劇場』のドラマを常に上回る傾向にあり、4月クールに放送された阿部寛氏主演の『キャスター』もコア視聴率で『GOスト』に「完敗」したと報じられています。『日曜劇場』のメインターゲットは「サラリーマン層」とも言われ、少し上の層ですが、『GOスト』が若い層を確実に捉えていることが浮き彫りです。

企画力とSixTONESの魅力が成功の鍵

『GOスト』の成功は、SixTONESの人気の高さはもちろんのこと、番組企画の面白さに起因します。休日に楽しくバラエティ番組を見て締めくくりたいという若い世代のニーズに合致し、好評価を得ています。

同時デビューのSnow Manの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)がスタートダッシュでつまずいたとされる一方、『GOスト』は企画の質が高く、放送開始から順調な滑り出しを見せています。これは、番組制作チームがSixTONESの魅力を最大限に引き出しつつ、視聴者が純粋に楽しめるコンテンツを提供している証と言えるでしょう。

結論

日本テレビの日曜夜9時枠に投入されたSixTONESの冠番組『Golden SixTONES』は、その期待以上の成果を上げています。特に「コア視聴率」での圧倒的な強さは、SixTONESの魅力と番組企画の相乗効果が、新たな若年層の視聴者を引きつけた結果と言えるでしょう。

強力な競合番組がひしめく中で独自の地位を確立し、安定した数字を出す『GOスト』は、日本テレビの「未来を担う番組」としての存在感を確実に高めています。今後のさらなる展開と、テレビ業界への影響に注目が集まります。

参考文献