映画「国宝」の大ヒットにより歌舞伎界への注目が高まる中、作中の「東半コンビ」になぞらえ市川染五郎と市川團子の「染團コンビ」が話題です。十代目松本幸四郎の長男である染五郎、そして俳優・九代目市川中車こと香川照之の長男である團子。二人の切磋琢磨の歴史が脚光を浴びる中、香川照之(59)の動向にも再び世間の目が向けられています。
俳優の香川照之氏が歌舞伎座での活動とともにメディアに復帰
香川照之、芸能活動再開の具体像と新たな挑戦
性加害報道で表舞台から遠ざかっていた香川照之は、今年4月、WOWOW連続ドラマ「災」で復帰。一人で6役を演じ分け、その演技力が評価されました。また、彼の活動の軸である「昆虫」分野でも新たな動きが。過去にNHK Eテレ「香川照之の昆虫すごいぜ!」で「カマキリ先生」として親しまれましたが、スキャンダルで打ち切りに。しかし今年7月、YouTubeチャンネル「香川照之のカァーブル昆虫記」を開設し、「カァーブル先生」として再始動しました。登録者数や視聴回数は全盛期には及ばないものの、香川節を全開で披露し、昆虫活動を再開しています。人気ドラマ「VIVANT」の続編映画出演も報じられ、本格的な地上波復帰が業界内で囁かれています。
性加害問題からの軌跡と歌舞伎界における特異な立ち位置
2022年8月に報じられた銀座ホステスへの性加害トラブルでは、香川照之氏は謝罪したものの、騒動は収まらず番組終了やCM降板が相次ぎました。幼少期に両親が離婚し、テレビADから役者道を極めた香川氏ですが、息子・團子を歌舞伎役者にしたい一心で歌舞伎界へ転身。歌舞伎は特殊な世界ゆえ、スキャンダル後も歌舞伎座での主演など活動を継続できましたが、私生活への影響は甚大でした。報道によると、香川氏と息子・團子氏の関係は、現在も困難な状態が続いている模様です。
香川照之氏の芸能活動復帰は、歌舞伎界の注目と相まって新たな局面を迎えています。WOWOWドラマでの復帰やYouTubeでの昆虫活動再開は、彼が多岐にわたり表現者としての道を模索する姿勢を示します。しかし、過去のスキャンダルは私生活、特に息子・團子氏との関係に影を落とし続けています。歌舞伎が活動の基盤となる一方、地上波復帰への期待とプライベートな課題が絡み合い、今後の動向が注目されます。