山口県下関市の海水浴場で沖合に流された2人を救助したとして、門司海上保安部は20日、福岡市博多区の会社員矢板桂祐さん(36)に感謝状を贈った。
同保安部などによると、矢板さんは7月29日午前11時過ぎ、妻(32)と下関市の土井ヶ浜海水浴場を訪れた際、10メートル以上離れた沖合で、浮輪に乗った6歳男児と、助けに向かった親類の30歳代女性が流されているのに気付いた。矢板さんは泳いで向かい、2人を救助した。
喜志多健史保安部長は「救助できていなかったら痛ましい事故になっていたかもしれない」と感謝を伝えた。小学生の頃に水泳を習っていたという矢板さんは「自分がいかなきゃと思った。2人が助かって良かった」と振り返った。