鳥羽周作氏の古民家レストラン「NAGANO」9月閉店へ、契約満了と騒動の影響

人気シェフ鳥羽周作氏(47)が代表を務める「sio(シオ)」が長野県小谷村で運営する古民家レストラン「NAGANO」が、今年9月をもって閉店することが24日までに明らかになりました。これは、村が所有する古民家の指定期間管理者契約が3年間で満了となるためです。2023年7月1日の開店からおよそ2年余りでの幕引きとなります。

地域活性化を掲げた開業と「NAGANO」の歩み

「NAGANO」は、築140年以上の古民家を小谷村が約1億2600万円を投じてレストランに改修し、地域活性化を目指して利用者を探していた村役場からのオファーを受けて開業しました。当初は、旅の目的地となるようなレストランを目指し、地元の食材を用いた3000円のサケ定食やコース料理を提供。村民向けの料理教室を開催するなど、地域に根差した活動を展開してきました。開店前には鳥羽氏自身もSNSで「長野の皆さんと一緒に創り、食文化を一緒に伝えていく。そんなレストランをゆっくり時間をかけて育てていきたい」と、長期的な運営への意欲を示していました。

鳥羽周作氏が手掛けた長野県小谷村の古民家レストラン「NAGANO」の外観。鳥羽周作氏が手掛けた長野県小谷村の古民家レストラン「NAGANO」の外観。

不倫騒動と営業形態の試行錯誤

しかし、「NAGANO」の運営は順風満帆ではありませんでした。開店を1カ月後に控えた2023年6月には、鳥羽氏と女優・広末涼子氏(45)との不倫騒動が勃発。これにより、当初予定されていた宣伝活動が大幅に制限される事態となりました。その後も営業形態の変更を余儀なくされ、昨年8月にはカフェ形式に移行し、9月から11月にかけては休業するなど、試行錯誤が続いていました。一部報道では「客の伸び悩み」が撤退理由として指摘されていましたが、村の関係者は「単純に契約満了が理由と聞いています」と説明しており、公式発表でも「村のみなさま、お客さまに心より感謝いたします」とコメントされています。

今後の展望と地域への影響

「NAGANO」の閉店は、地域活性化を目指した小谷村のプロジェクトにとって一つの節目となります。鳥羽氏の意欲とは裏腹に、さまざまな外的要因と契約期間満了が重なり、2年余りでその役割を終えることとなりました。今回の閉店が、今後の小谷村の地域振興策や、同様の古民家活用プロジェクトにどのような影響を与えるか、注目が集まります。

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