千原ジュニア、多良間島での「ワイルド子育て」と結婚生活の秘話:『にけつッ!!』で明かした素顔

お笑いコンビ千原兄弟の千原ジュニアが、自身とケンドーコバヤシがMCを務める人気深夜番組『にけつッ!!』(読売テレビ)の8月19日放送回で、息子との沖縄・多良間島旅行や結婚生活における貴重なエピソードを披露し、その飾らない人柄と家族への思いが注目を集めています。普段の鋭いトークとは異なる、父親としての顔や繊細な一面が垣間見え、視聴者を惹きつけました。

息子と挑んだ多良間島の「ワイルド漁」:大自然の厳しさと父の姿

ジュニアさんは、多良間島の友人と共に「追い込み漁」を体験した際の衝撃的な出来事を語りました。捕獲した魚を調理器具がない状況で、友人が驚くほどワイルドに捌いてくれたというのです。

「石をガーンと割って。それで割れたところのギザギザを使ってバリバリバリってウロコ取るのよ。ほんで今度は背びれをグワーって噛んで(引きはがす動き)取って。そこから指を突っ込んで内臓を出して(魚の身をちぎる動き)」と、その様子をジェスチャーを交えて熱弁。友人は捌いたばかりの魚の身を海水で洗い、幼い息子さんに「食え!」と差し出したものの、息子さんはただ握りしめたまま立ち尽くしてしまったと振り返りました。この親子旅行でのサバイバル体験は、息子さんにとって忘れがたい思い出となったことでしょう。

さらに友人は、槍で捕らえたウツボを石の上に置き、上から別の石で何度も叩きつけるという、さらに衝撃的な処理方法を見せます。これを見た息子さんは「とと……帰りたい」と漏らすほど怯えてしまい、ジュニアさんはそのときの様子を「あまりのワイルドぶりに、息子がおびえてしまった」と楽しげに語りました。このエピソードは、千原ジュニアが子育て中に見せるユーモラスな一面と、多良間島の大自然の厳しさを物語っています。

千原ジュニアが語る親子旅行や結婚生活での素顔千原ジュニアが語る親子旅行や結婚生活での素顔

結婚生活の始まりに「突発性難聴」:環境変化が招いた心身の反応

今や家族思いの良き父親として知られるジュニアさんですが、筆者(インタビューマン山下)が以前、結婚当初の話を伺った際、意外な事実を明かしてくれました。交際半年での結婚後、彼を襲ったのは「突発性難聴」という病でした。

「俺はいきなりやもん。結婚(交際半年)して、いきなり突発性難聴やからな。気持ち的には大丈夫やったけど、体がびっくりしたんやろな。やっぱり四半世紀一人暮らししてたから、そこに突然、人と一緒に住むとなったらな……」と、長年の独身生活から一転、環境が大きく変わったことが病気の原因ではないかと説明。この繊細な告白は、彼の内面を垣間見せる貴重なエピソードです。

突発性難聴を治した方法についても語っています。たまたま自宅近くにミュージシャンや芸能人が通う漢方薬局があり、そこで調合された漢方を水筒に入れて、奥さんが毎日持たせてくれたそうです。しかし、その奥さんが漢方を作る様子を見て、ジュニアさんは「いや、原因お前やねんけどな」と心の中でツッコミを入れていたと告白。この「シュールなマッチポンプ」のような状況を「不思議な光景やな」と思いながら過ごしているうちに、症状は治まっていたとユーモアを交えて振り返りました。

妻とのユニークな「夫婦のルール」:繊細な夫と理解ある妻

結婚生活がスタートして以来、神経質なジュニアさんだからこそ気になった出来事もあったと話します。「こないだあったのが、俺が寝てるときに奥さんが隣の部屋で爪を切ってたんよ。その爪を切ってる音がパチパチ聞こえて『俺が寝てんのに爪を切らんといてよ』って」と不満を漏らしたところ、奥さんからは耳栓を渡されていたことを指摘され、「耳栓してなかったんやったら、あんたも悪いんとちがう?」と反論されたそうです。しかし、ジュニアさんの言い分は「俺がおらんときに爪を切ったらええやん」というもの。奥さんからは「こんな爪の音で起きるとは思えへんやん。どんだけ繊細やねん」と怒られたものの、このやり取りは夫婦の独特な関係性をよく表しています。

一方で、ジュニアさんが奥様に深く感謝している点もあります。「俺が外で飲んでて、家に帰るのが遅くなっても、『何してんの?』っていう電話はいっさいないな。今まで見てきたやん? 後輩と飲んでても、その後輩の奥さんからずっと電話がかかってきてるみたいな。先輩が、ずっと席から離れて奥さんと電話しに行ってはるとか。『結婚って大変やな~』と思ってたけど、ウチはそんなことはいっさいないな」と語り、他の夫婦関係との違いを強調しました。

さらに、「俺が家のリビングにいても、面白いことは起きないということを理解してくれている。そのへんはありがたいな。『どんどん、遊びに行ったほうがいいんじゃない』って言ってくれるから」と、妻の深い理解と信頼に感謝の意を示しました。毎週『にけつッ!!』で千原ジュニアさんの面白いトークが楽しめるのは、奥様が彼の仕事やプライベートの時間を尊重し、自由に活動することを許してくれているからこそなのかもしれません。

結びに

千原ジュニアさんが『にけつッ!!』で披露した、多良間島でのワイルドな子育てエピソードから、結婚当初の突発性難聴、そして妻とのユニークで理解に満ちた夫婦関係の秘話は、彼のパブリックイメージとは異なる人間味あふれる素顔を浮き彫りにしました。これらの話は、彼が単なる芸人としてだけでなく、一人の父親、そして夫として、いかに真摯に家族と向き合い、人生の変化を受け入れているかを示しています。妻の深い理解とサポートが、千原ジュニアのクリエイティブな活動を支え、私たちに毎週の笑いを届け続けているのでしょう。

著者紹介

インタビューマン山下
1968年、香川県生まれ。1992年に世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズムを結成し、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名しピン活動を続けるも、2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し、現在は芸人、ライター、山下本気うどんプロデューサー、個人投資家、ファイナンシャルプランナーとして多岐にわたり活動中。