鳥羽周作氏監修レストラン「NAGANO」閉店へ:W不倫騒動が招いた苦境と事業の行方

人気シェフ鳥羽周作氏(47)がメニューを監修し、注目を集めていた長野県小谷村の古民家レストラン「NAGANO」が、今年9月をもって閉店することが明らかになりました。2023年7月1日のオープンから2年余りで幕を閉じることとなり、その背景には、開店直前に世間を騒がせた広末涼子氏(45)とのW不倫騒動が大きく影を落としていると見られています。この決定は、鳥羽氏のイメージ回復が依然として困難であること、そしてその事業運営における苦境を浮き彫りにしています。

人気シェフ鳥羽周作氏の表情。彼が監修したレストラン「NAGANO」の閉店が報じられた人気シェフ鳥羽周作氏の表情。彼が監修したレストラン「NAGANO」の閉店が報じられた

小谷村の期待を背負った古民家レストラン「NAGANO」の誕生

「NAGANO」は築140年を超える歴史ある古民家を、小谷村が約1億2600万円を投じて改修し、レストランとして生まれ変わらせた物件でした。2022年10月、鳥羽シェフが代表を務める「sio」が村からのオファーを受け、指定管理者契約を締結。その立地は決してアクセスが良いとは言えない場所でしたが、鳥羽シェフの絶大なブランド力と高い知名度で、新たな観光客を呼び込み、地域の活性化に貢献するのではないかと大きな期待が寄せられていました。

オープン当初、「NAGANO」ではランチに3,000円の鮭定食、ディナーには地域の旬の食材を豊富に取り入れた20,000円からのコースメニューを提供。当初こそ鳥羽シェフのファンや食通が訪れ、賑わいを見せたものの、次第に客足は伸び悩みを見せ始めます。そして今年8月、「sio」側が村に対し契約更新を行わない方針を打診し、今回の閉店が決定する運びとなりました。

広末涼子氏とのW不倫騒動が直撃:開店直前の逆風

「NAGANO」のオープンを目前に控えた2023年6月、鳥羽氏に広末涼子氏とのW不倫騒動が週刊文春で報じられ、世間に大きな衝撃を与えました。このスキャンダルは、単なる芸能ゴシップに留まらず、鳥羽氏のパブリックイメージ、ひいては彼が手掛ける事業全般に深刻な影響を及ぼすことになります。

報道直後、鳥羽氏はX(旧Twitter)を通じて不倫の事実を認め、謝罪文を発表。しかし、事態はこれで収束せず、広末氏の当時の夫であるキャンドル・ジュン氏(51)が緊急記者会見を開き、広末氏も週刊文春の取材に応じ、当時所属していた事務所社長への不信感を激白しました。さらに鳥羽氏自身も週刊文春のインタビューに応じ、広末氏への率直な思いを明かすなど、騒動は拡大の一途を辿り、関係者の間で波紋が広がりました。

開店初日の「暴言」が引き起こしたさらなる波紋

こうした波乱に満ちた状況下で迎えた「NAGANO」のオープン初日。鳥羽氏は自ら店頭に立ち、客をもてなしていました。しかし、その場で駆けつけた報道陣に対して放った一連の言動が、さらなる批判と炎上を招くこととなります。

鳥羽氏は来店した「東スポ」の記者に対し、週刊文春で報じられた広末氏との「愛の交換日記」を流出させた人物がキャンドル・ジュン氏ではないかと疑いの目を向けました。さらに、同年6月に週刊女性が報じたジュン氏の過去の暴行疑惑にも言及した上で、「マジでああいうやつは抹殺された方がいいですよ、ホント。俺の方がまだ純愛でまともじゃないすか」とジュン氏を罵倒したと報じられました。このほかにも、不倫騒動に言及した和田アキ子氏(75)に対して「頭悪いよな」と悪態をついたとも伝えられています。鳥羽氏の対抗心むき出しの挑発的な発言は、状況をさらに悪化させ、鳥羽氏への世間からの批判を一層過熱させる結果となりました。

客足の低迷と鳥羽シェフ不在の現実

鳥羽氏の一連の振る舞いは、「NAGANO」の集客力にも直接的な影響を及ぼしたと考えられます。オープンから半年が経過した2024年2月、本誌の記者が予約なしで「NAGANO」を訪れた際、店のスタッフは「予約してなくても大丈夫ですよ。今日のランチはお客さんが1組いらっしゃるだけですので、すぐに入れます」と、客足の低迷を示唆する言葉で迎え入れました。

記者が「鳥羽シェフは、こちらにはこないのですか?」と尋ねると、スタッフは「冬の間は来ないですね。お客さんも少なくて暇なんです」と回答。その後、「NAGANO」の担当者に改めて取材したところ、「営業のために(鳥羽シェフとは)連絡を取っていますが、冬の間はほかの仕事が忙しいですからね。(NAGANOの)営業は現地スタッフに任されてます」と、鳥羽氏の現場不在が常態化している状況が浮き彫りになりました。

イメージ回復の難航と鳥羽氏の事業戦略

不倫騒動から早くも2年余りが経過しましたが、鳥羽氏のパブリックイメージは十分に回復したとは言い難い状況が続いています。人気絶頂期にはテレビ番組に引っ張りだこで、自身のYouTubeチャンネルで公開した動画が100万回再生を超えることも珍しくありませんでした。しかし、W不倫騒動後はメディアへの露出機会が激減し、現在のYouTubeチャンネルの再生回数も大幅に落ち込んでいます。

一方で、今年7月に入ってからは、東京・渋谷区にある自身の店舗のコースメニューを、内容を変えずに値上げしたことを発表。鳥羽氏はXで「圧倒的な満足度目指します」と意気込みを語っていましたが、「NAGANO」の閉店については自ら発信していません。広末氏とのW不倫騒動によって事業活動も窮地に陥ったとされており、鳥羽氏は現在、自身のビジネスの舵取りに試行錯誤している最中なのかもしれません。

結び

「NAGANO」のオープン当初、鳥羽氏はXを通じて「長野の皆さんと一緒に創り 長野の食文化を一緒に伝えていく そんなレストランを ゆっくり時間をかけて 育てていきたいと思います」と、地域に根ざしたレストラン運営への思いを呼びかけていました。しかし、今回の閉店は、その思いとは裏腹な結果に終わったことを示しています。一連の不倫騒動とそれに続く鳥羽氏自身の言動が、結果的に彼が手掛ける事業に大きな打撃を与え、期待された地域貢献も道半ばで頓挫した形です。今後、鳥羽氏がこの経験をどのように受け止め、自身のビジネスとイメージの再構築を図っていくのか、その動向が注目されます。

参考文献

  • 週刊文春 関連報道
  • 週刊女性 関連報道
  • スポーツ紙 各社報道
  • X (旧Twitter) 鳥羽周作氏公式アカウント
  • Yahoo!ニュース (2024年8月26日) 「鳥羽周作氏監修レストラン『NAGANO』が9月閉店 広末涼子とのW不倫騒動から2年、続く苦境」