日本の南海上、新たな「台風の卵」と反時計回りの渦に警戒:最新気象情報

台風13号がラオスで熱帯低気圧に変わった一方で、日本の南海上では新たな気象システムの動向に厳重な警戒が必要です。フィリピン付近で発生している「低圧部」は、やがて「台風の卵」である熱帯低気圧、さらには台風へと発達する可能性があります。また、これとは別に8月末から日本の南に現れると予想される「反時計回りの渦」にも注目が集まっており、今後の進路次第では日本列島に大きな影響を及ぼす恐れがあります。最新の雨と風のシミュレーションが示すその動向を詳細に見ていきましょう。

台風13号の熱帯低気圧化と新たな警戒

8月26日(火)午後3時、台風13号はラオスで熱帯低気圧へと変わりました。しかし、安心はできません。現在、フィリピン付近の海上では「低圧部」と呼ばれる大気の乱れが発生しており、気象図上では低気圧と同じ「低」マークで示されます。この低圧部は熱帯地方で形成され、「台風の卵」とも称される熱帯低気圧に発達し、さらに勢力を強めれば正式に「台風」となる可能性があります。引き続きその発達状況と進路に注意が必要です。

日本の南に出現する「反時計回りの渦」の予測

フィリピン付近の低圧部とは別に、日本の気象に影響を及ぼす可能性のある“台風らしき渦”が予測されています。8月31日(日)頃から、日本の南の海上に「反時計回りの渦」が出現する見込みです。雨と風のシミュレーションによると、この渦は9月3日(水)には沖縄や奄美に接近し、その後9月4日(木)から5日(金)にかけて九州から四国、近畿地方の太平洋側の海上を添うように移動するコースが示されています。

8月27日から9月5日までの雨と風の予報シミュレーション、日本の南の海上を北上する可能性のある反時計回りの渦を示す8月27日から9月5日までの雨と風の予報シミュレーション、日本の南の海上を北上する可能性のある反時計回りの渦を示す

ただし、シミュレーションではフィリピン付近の海上に現れる別の2つの反時計回りの渦は不明瞭になり、雨雲のみが日本に流れ込んで「秋雨前線」を活発化させる可能性も指摘されています。いずれにしても、これらの動きが日本の天候にどのような影響を与えるか、引き続きその動向を注視することが重要です。

最新の気象情報への注意喚起

現状の予報は変動が大きく、今後の情報によって進路や勢力が大きく変わる可能性があります。特に太平洋側の地域では、大雨や強風などへの備えが必要となるかもしれません。災害への警戒を怠らず、テレビやインターネットを通じて発表される最新の気象情報をこまめに確認し、早めの対策を講じるよう心がけましょう。

参考文献

南日本放送