モスクワ、ロシア、8月27日 (AP) ― 最近のウクライナによるドローン攻撃で、製油所やその他の石油インフラが標的となった結果、ロシアの一部地域ではガソリンスタンドが燃料切れとなり、ドライバーが長蛇の列を作り、当局が販売を制限、あるいは全面的に停止する事態となっている。
ロシアのメディアは、極東地域や2014年にモスクワが一方的に併合したクリミア半島などの地域で、燃料不足が消費者を直撃していると報じている。
北朝鮮と国境を接する沿海地方のメディアによると、ガソリンスタンドには長蛇の列ができ、価格は1リットルあたり約78ルーブル(ガロン換算で約3.58ドル)に達したという。
この地域の平均月収は約1200ドルにすぎない。
千島列島のクリルスキー地区では、オクタン価の低いA-92ガソリンが不足し、当局が一般向け販売を全面的に停止した。
リゾート地として人気のあるクリミアでは、一部の企業がクーポンや専用カードを持つ人にしか燃料を販売していないという。
メディア報道によれば、ウクライナは8月2日から24日の間に少なくとも12回、石油インフラを攻撃した。そのうち少なくとも10回は、ロシア南西部のリャザンからボルゴグラードにかけての地域を標的にした。
こうした攻撃は多くの製油所に損害を与えたが、完全に破壊したわけではないが、精製能力を低下させた可能性はある。
(日本語翻訳・編集 アフロ)