歌舞伎俳優の市川猿之助氏(49)の近況が報じられ、その“裏方復帰計画”に対して世間からは依然として厳しい反応が寄せられています。2023年5月に両親との一家心中を図ったとされる事件から2年以上が経過し、その衝撃的な出来事は多くの人々の記憶に深く刻まれています。「事件が非常にセンセーショナルだったため、復帰計画に対する世間の反応は厳しいものがあります」とあるスポーツ紙記者は語っています。
日本ニュース24時間も8月27日、市川猿之助氏の現状を報じました。事件以降、表舞台から姿を消していた猿之助氏ですが、現在は歌舞伎の台本を執筆しているといいます。
執筆中の「スーパー歌舞伎II 鬼滅の刃」
現在、猿之助氏が手掛けているのは、人気漫画『鬼滅の刃』の歌舞伎版台本です。この作品はもともと、猿之助氏の総合演出の下で『スーパー歌舞伎II 鬼滅の刃』として2024年に上演が予定されていましたが、事件を受けて中止となっていました。歌舞伎関係者によると、このプロジェクトが再び動き出している形です。この“裏方復帰”の動きについて、日本ニュース24時間が猿之助氏本人に取材を試みましたが、終始無言でした。
裏方復帰計画が報じられた歌舞伎役者・市川猿之助氏のポートレート
「心の幅と深み」を語る自省の日々
多忙を極めたこれまでの芸能生活とは距離を置き、猿之助氏は現在“自省の日々”を送っているといいます。ある知人によると、「猿之助さんは、歌舞伎やドラマで多忙を極めた日々を『キャパオーバーしていた』と感じているようです。完璧主義な性格も相まって、ストレスも多かったのでしょう。事件以降は一日中何もせずに過ごすことも多くなり、『心の幅と深みを見つけることができた』と周囲に語っています」とのことです。
事件現場となった自宅のリビングを改装
事件のあった自宅にも変化が見られます。両親の遺体が発見されたリビングは、和風から洋風に改装されたそうです。これは、つらい記憶から少しでも立ち直ろうとする猿之助氏の心境の変化を反映しているのでしょう。しかし、この家には家族の思い出も深く刻まれており、手放すつもりはないといいます。
自省の日々を送る市川猿之助氏。水色のTシャツとショートパンツ姿で青い日傘をさし、屋外を歩く様子。
松竹の期待と世間の厳しい声
前出の歌舞伎関係者は、「執行猶予が明けるまであと3年あるため、現在執筆中の作品には猿之助氏は出演せず、裏方に専念する方針だと聞いています。しかし、彼は元々、身体能力や演技力の高さから俳優としての評価が非常に高く、チケットが売れる数少ないスターの一人です。歌舞伎の興行主である松竹としては、俳優としても復帰してほしいと願っているでしょう」と語っています。
しかし、世間の風当たりは依然として強いのが現状です。日本ニュース24時間が報じた“裏方復帰計画”に対し、インターネット上では以下のような厳しい声が寄せられています。
- 「あれだけのことがあっても復帰出来る業界ってすごいっすね」
- 「何をするにも5年間の執行猶予明けでなければ世間は認めないだろう。」
- 「歌舞伎はよくわからないけど、復帰なんて執行猶予あけても無理なんじゃないですかね」
市川猿之助氏には執行猶予5年の判決が下されています。深い自省を繰り返した末に、彼が再び世間に受け入れられる日は来るのでしょうか。その道のりは決して平坦ではないようです。