フジテレビ『ぽかぽか』歌舞伎揚企画が炎上:批判殺到の背景と番組の行方

8月27日に放送されたフジテレビのバラエティ番組『ぽかぽか』で、タレントが食べ物を使用したゲームに挑戦する企画が物議を醸し、視聴者からの批判が殺到しています。今回の騒動は、単なる放送内容への不満に留まらず、長年にわたるフジテレビの「悪ノリ」体質と、番組自体が抱える深刻な問題を浮き彫りにしています。

フジテレビ社屋、度重なる炎上騒動で注目を集める。フジテレビ社屋、度重なる炎上騒動で注目を集める。

歌舞伎揚チャレンジが生んだ「放送事故」

問題となったのは、タレントが考案したオリジナルゲーム企画の一つ、丸山桂里奈氏提案の『こぼしちゃダメよ!歌舞伎揚危機一髪』です。このゲームは、「歌舞伎揚」を1分以内に食べきるというルールで、少しでもカケラをこぼした時点で即終了となります。

最初の挑戦者であるアイドルグループ『Hi☆Five』の加藤大悟氏は、こぼさずに食べきったものの、制限時間を88秒もオーバーし失格となりました。続いて挑戦した芸人のみやぞん氏は、「ひと口でいってもいいんでしょ?」と自信を見せるも、一気に口に詰め込んだ瞬間にえづき、「オェェェ!」という苦しげな声とともに、歌舞伎揚を吐き出してしまうという「放送事故」に近い状況が発生しました。その後、お笑いコンビ・ハライチの澤部佑氏、岩井勇気氏も失敗し、最終的にゲーム考案者の丸山氏が挑戦しましたが、最も多くのカケラをこぼしてしまい失格となりました。

食べ物をボロボロとこぼし、生放送中にタレントが嘔吐するという下品な映像は、視聴者に強い不快感を与えました。

「やっぱりフジテレビ」批判殺到の背景

この一連の出来事に対し、インターネット上では「悪趣味」「虫唾が走る嫌悪感で、すぐにチャンネルを変えた」「品も常識も何も無い」といった不快感を訴える声が多数寄せられました。特に目立ったのは、「やっぱりフジテレビ」というコメントです。これは、かつてフジテレビが繰り返してきた「悪ノリ」が再び発生したという認識が視聴者の中に根強くあることを示唆しています。

芸能ジャーナリストや芸能プロ関係者は、今回の騒動の背景に、食糧問題への意識の低さを指摘しています。歌舞伎揚の原材料は米であり、飽食の時代ならまだしも、現代では食品ロスが世界的な問題視され、日本国内でもコメ不足が叫ばれる状況にあります。このような状況で食べ物を粗末に扱い、ゲームや笑いの道具にすることは、社会的責任を欠いていると厳しく批判されています。

ゲスト「弾切れ」と内容の「迷走」

今回の騒動は、食べ物を使った演出への違和感だけでなく、番組自体の「行き詰まり」も浮き彫りにしています。特に、ゲストタレントを深掘りするメインコーナー『ぽいぽいトーク』のキャスティングに問題があるとの指摘が聞かれます。

番組開始当初は北川景子氏、マツコ・デラックス氏、竹野内豊氏、天海祐希氏といった大物タレントが次々と出演していましたが、2年が経過し「弾切れ」が激しいか、あるいはオファーを断られるケースが増えているのか、「小粒」なゲストが目立つようになりました。マルシア氏と小沢真珠氏、高岡早紀氏と元水泳選手の田中雅美氏といった「仲良しコンビ」での出演が増え、キャスティングの苦肉の策が見て取れると指摘されています。

さらに深刻なのは、肝心のゲストトークが放棄される日が増えていることです。料理の裏ワザを紹介するだけの回や、「常識王」を決めるクイズバトルを放送する日、さらには日本の伝統遊戯「投扇興」だけで2時間まるまる引き延ばす内容の日もありました。芸能プロ関係者からは「正直、番組は迷走している」という声が上がっています。

立て続く不祥事が番組の混迷を深める

『ぽかぽか』は、今年に入って複数の不祥事が立て続けに発覚しており、これも番組の混迷に拍車をかけています。今年6月には、番組の総合演出を務めていた鈴木善貴容疑者がオンラインカジノ賭博で逮捕され、進行役の山本賢太アナウンサーも同じ容疑で書類送検されました。また、22日配信の『FRIDAYデジタル』では、番組のチーフプロデューサーが自由な環境を求めて退社したと報じられるなど、制作体制にも動揺が広がっています。

食べ物を粗末にする企画への批判、ゲストの「弾切れ」、番組内容の「迷走」、そして相次ぐ不祥事。これらの問題が複合的に絡み合い、『ぽかぽか』は現在、まさに岐路に立たされています。社会的責任を果たすコンテンツ制作が求められる中、番組がこの危機を乗り越え、どこへ向かうのか、その行方が注目されます。

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