孤立出産と新生児遺棄:社会の被害者としての女性たちを支援する視点

8月中旬に報じられた、大阪の公園で発見された赤ちゃんの遺体に関するニュースは、多くの人々に深い悲しみと衝撃を与えました。23歳の母親が遺体遺棄の容疑で逮捕されたという内容は、年に何度も繰り返される痛ましい事件の報道と重なります。病院以外の場所で、たった一人で出産する孤立出産の女性たちが、その状況を自ら望んで選んだとは到底言えません。彼女たちが追いつめられた背景には、本人だけの責任ではない、社会全体の構造的な問題と深い予期せぬ妊娠の苦悩が存在します。

孤立出産と赤ちゃん遺棄問題の背景を考えるイメージ写真孤立出産と赤ちゃん遺棄問題の背景を考えるイメージ写真

「犯罪者」ではなく「社会の被害者」として支援を

こうした悲劇的な新生児遺棄の報道において、往々にして女性を「悪魔のような犯罪者」として一方的に描くメディアの姿勢には強い違和感を覚えます。彼女たちは加害者であると同時に、むしろ社会の責任が生み出した「被害者」として扱われるべきです。フランスでも同様の事例が見られますが、背景にある個人の苦悩や人生の歩みを顧みず、冷淡に逮捕後の供述まで報じることは、人間性を欠いた報道と言わざるを得ません。貧困、DV、周囲からの孤立など、複雑な要因が絡み合い、妊娠相談の機会を失った結果が孤立出産へとつながるのです。

精神的ケアと根本的な社会問題への対応

自分が産んだ赤ちゃんの遺体を遺棄するという行為が、どれほど精神的に追い詰められた状況下でなされたものか、私たちは想像する必要があります。多くの場合、未成年や20代の女性が直面するこの絶望的な状況を理解し、その行為を許容するのではなく、原因を深く解明した上で、刑事責任の有無を慎重に判断すべきです。そして何よりも、必要な精神的ケア社会的支援を速やかに提供することが重要となります。過去のトラウマや非常に辛い経験が背景にあることも少なくありません。21世紀の先進国である日本やフランスで、いまだに女性が一人で出産し、赤ちゃん遺棄に至る状況が後を絶たないことは、極めて異常な社会問題であり、その根本的な解決が強く求められています。

参考文献